こんにちは、椎名です。僕は同性のパートナーと暮らすセクシャルマイノリティです。体の性が女性で心の性は定めていません。
彼女とは同棲を始めて6年、フォトウェディングを挙げてから丸5年一緒に暮らしてきました。人並みにケンカをしたこともありますが、おおむね良好な関係を続けることができています。
ただ仲がいいというだけではなく、僕と彼女、お互いに関係を続けようと努力した部分があったからいまの僕たちがあると考えています。
きょうは僕たちが心掛けてきたことについて、同棲をはじめてからのふたりでの生活にフォーカスを当ててお話しします。
1.嫌なこと、したくないことを共有する
僕たちが同棲を始めたころにしたことのなかに「嫌なこと、したくないことの共有」というものがありました。
一緒に暮らし始めたころや暮し始める前はどうしても「一緒に住んだらこれがしたい!」としたいことに考えがいきがちですよね。
もちろんそういった前向きな欲求は、これから始まるふたりの生活の大きな楽しみや、引っ越しに伴うさまざまな面倒事をこなしていくためのモチベーションになるので必要です。
しかしそれと同じくらい、暮らし始める前や直後に生活のなかで自分が嫌なことや、したくないことを事前に共有しておくことをオススメします。
特に家事については、お互いに嫌いなものや苦手なものを知っておくと、分担を考える際に便利です。
生活を共にするうえで切っても切り離せない家事は、内容や分担に不満が溜まりやすいように感じます。
僕と彼女の場合は、相手が苦手なものを自分が引き受けるように分担。僕は掃除機をかけるのがとても面倒に感じて苦手で、彼女は排水溝などの水周りの掃除が苦手です。
そのため、僕が水周りの掃除を担当する代わりに、彼女には掃除機をかけることを担当してもらっています。苦手な家事がないだけでも、家事に取り組む際の精神的な負担が軽減され、苦になりにくいです。
苦手なもの以外の家事は、あえて分担を決めていません。僕と彼女の場合は、ほかの家事に対しての好き・嫌いに大きな差がなかったので、流動的な分担をしています。
たとえば料理の場合は、先に帰宅したり在宅していたほうが作り、洗い物はその日料理をしていなかったほうが担当するなど場合わけをしています。得意なものや好きな家事があれば、それを担当してもいいかもしれませんね。
僕も彼女も同棲を始める前はひとり暮らしをしていたことや、お互い働いていることもあって、基本的に家事全般は「ふたりでやること」だと考えています。「忙しいのもお互いさま」と思っていることも大きいと思います。
とはいえよくある「気づいたほうがやる」スタンスは、よく気がつくほうに負担が偏ってしまいますよね。大前提で僕の彼女はとても「気遣いの人」で、僕に対してもよく気配りをしてくれるので何もしなければ彼女に家事が偏ってしまいます。
それでは申し訳ないし、後のいざこざの原因にでもなったら一大事です。なので、極力彼女が家事をやってくれたときは、そのぶんほかの家事をみつけてやるようにしています。