青春は心の持ちよう
結局、ウルフマンの言葉を読み、自分に与えられた状況下のなかで抱く感情や行動は、すべて前進へとつながるのだと思っています。
私は数日前に別れましたが、「悲しい」「つらい」と思えることは、その居心地の悪い状況から脱出するための感情なのだと思っています。
幼少期を思い返すと、高校時代はいまの自分とはまったく違う人物でした。自分に自信がもてたことも、社会や人の生態について未知であったからだと思います。
好きな人が友達と付き合っても、「自分にはもっといい人がいる!」と無駄なポジティブさを兼ね備えていたり、初めて付き合った恋人と別れたときも、いまほど立ち止まることはありませんでした。
ただ好きな人と自転車に乗ったり、話す瞬間が幸せで、別れたあとも新しく訪れる楽しい出来事に幸せを感じるだけでした。
そんな純粋な時期は世間一般でいう「絶頂の青春」だったのかもしれません。まだ経験していないことが多かったからこそ、少しのことで感動したり楽しめる自分がいました。
いまは昔以上にさまざまな人と出会い、自分のなかでの選択肢や概念が増えたので、「あのときはこうしとけばよかった」と立ち止まってしまうことがあります。ですが、必ずしも昔の自分に戻りたいとも思いません。
大人になると嫌なことまで知らなければならないと言いますが、昔のような根拠のない自信だけでは通用しない環境にいるからこそ、自分を守るために「知る」ことが大事なのだと感じています。
大人ならではの青春もある
恋愛だけでなく、人生において昔といまで経験することは違うと感じています。
成長することで、自分の能力で道を広げ、チャンスを手にすることができます。同時に予想だにしない出来事も起こるかもしれません。
そんな過去とは違う状況でも自分なりにワクワクしていること。少しリスクのあることでも自分の心に従い、探求していくこと。そして前に進むことが私にとっての青春です。
昔のように能力もなく何も知らない自分から、少し自分の道を切り開く可能性がみえることで、「失敗したら傷つくかも…」という不安はあります。それでも、過去の経験から考えられるリスクを並べ、今後を選択できることがいまの大人ならではの楽しさだと思います。
必ずしも若いだけが青春とはいえませんし、いくつになっても光を求めて突き進んでいく人は魅力的に映ります。いままでには経験したことのない壁に立ちはだかっても、その状況でさまざまな感情を排出し、少しずつでも前進していくことが青春だと思います。
いま、恋愛や人生で悩んでいる人がいたとしても、それは光を見つけ出すための過程であり、いずれ前に進むときが来るのだと信じていますし、筆者も同じように日々過ごしています。
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