こんにちは。神戸メンタルサービス代表の平です。
きょうは、みなさんからよく受ける質問「恋愛上手になってモテるヒケツ」についてお話しします。
彼にも、彼ママにも、店員さんにもモテるには…
恋愛上手になるヒケツをひとことで言うのはとても難しいのですが、あえて言うとするならば、「大好きな人のことをよく見る」ということです。
私どもでは、カウンセラーになりたい人のためのスクールももっており、そこで私はよく、「自分ではなく、相手を見る練習をしなさいよ」ということを言います。私たちの意識の8割から9割は、いつも自分を見ているのです。
あなたが考え込んでいるとき、意識のほとんどは自分の内側に向かい、自分の外側でなにが起こっているのかはほとんど見えていません。
たとえば、彼との初デートは、とても緊張するものです。そんなときは、「嫌われたらどうしよう」とか「自然にふるまわないと…」などと、ついつい自分のことばかり見てしまい、彼が「どう感じているか」、「どういう気分なのか」といったことを見落としてしまいがちです。
では、「よく見る」ということはどういうことかというと、そのものズバリ、 「相手のことをよく見る」ということです。ひょっとして、バラエティ番組でよくある間違い探しのようなものかもしれません。
きょう、彼が新しいシャツを着てきたなら、それに反応してあげるのです。「新しく買ったの?」でもかまいませんし、「はじめて見る服だね」でもかまいません。たぶん、デートなので、彼がお気に入りの服を着てきた確率は高いですよね。それに反応してあげるわけです。
人というものは、自分がこだわっているものを、人から認められたり、ほめられたりするととてもうれしいのです。
あなただって、たとえば、勝負用につけた下着のことを、彼から「セクシーだね」とか「かわいいね」などとほめられたとしたら、とてもうれしいものでしょう?でも、自分に意識が向いていると、「ヘマをしないように」などとたえず自分ばかりを見てしまい、相手の変化に気づいてあげられなくなってしまうのです。
私はたまに休みがあると、出張帰りに一人で温泉に寄ったりします。一人で泊めてもらえる温泉宿は高級な宿ではないことがほとんどなのですが、たまに廊下に一輪挿しの花が飾ってあったりします。すると、ついつい、「造花なのかなぁ、本物なのかなぁ」などと葉っぱにさわってみたくなります。
そしてそれが本物であったら、女将さんに「廊下の花、きょう、摘んでこられたのですか?やっぱり本物はいいですよね」などと一声かけたりします。
すると、女将さんはみるみる笑顔になり、いろんなお話を聞かせてもらえたりします。ときには、夕食が一品増えたりもするものです。
たとえば、みなさんが彼のご両親に初めてお会いするために、彼の実家に行ったとします。こういうときは、彼のご両親に嫌われないようにと、ついつい自分を見てしまうことが多いものです。
彼の家に入り、両親が出迎えてくれて、「はじめまして…」とご挨拶をすませるころ、あなたは緊張しすぎて、彼のご両親の顔しか見られないかもしれません。
でも、「よく見る」ということができていれば、ひょっとして、玄関にとてもみずみずしい生け花が飾ってあるのを見つけることができるかもしれないのです。
そして、リビングに通されてお茶などを出されたあとに、「玄関の生け花、とてもキレイですね。お時間かかりませんでしたか?」などと言うことができるかもしれません。そうしたら、あなたはもうそれだけで「合格」したも同然なのです。
おかあさんは、どんな思いで生け花を生けてくださったのでしょうか?あなたがその生け花に注目することができたとしたならば、それは、おかあさんの思いをあなたが汲み取ったということになり、おかあさんにとっては、とてもうれしいことなのです。そして、そんなことをわかってもらえるあなたのことを、「ぜひともウチの息子と結婚してほしい!」と思われるはずだと思いませんか?
また同様に、あなたに出されたお茶菓子がとても有名なロールケーキで、買うのに小1時間も並ばねばいけないようなものであったとしたら、おかあさんはどんな思いで1時間も並んでくれたのかと想像することもできます。
そして、「あっ、このケーキ、すごく有名ですよね!だいぶ並ばれたのではありませんか?ありがとうございます」なんて言うことができたら、たぶんおかあさん、「グッ」とこられるはずです。
相手のことをよく見ることができれば、ちょっとした変化のなかに、相手の思いやりやこだわりを見抜くことができます。そして、それを見つけてくれたあなたに、人はとても好感をもつようになるのです。
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