いまの子育て世代は、夫婦円満?
子どもができれば、夫婦の関係性は大きく変わります。
「子どもの親」という視点も加わり、配偶者の子育てへの参加や子どもへの接し方などを見て、良くも悪くも、夫婦ふたりだったときよりも相手の見え方が変わることがほとんどではないでしょうか。
それでも、自分たちの親の世代よりも、いま子育てをしている現役世代の30~40代の夫婦のほうが意外とうまくいっている割合は、実は多そうです。
明治安田生命が2017年に行ったアンケート調査によると、「夫婦関係は円満ですか?」という質問に、「円満である」「まあ円満である」と答えた人は76.1%にものぼっています。
筆者自身やまわりを見渡してみても「なんだかんだあるけれど決定的な亀裂までは至らず、そこそこ仲良くやっている」という夫婦のほうが多数派なのですが、みなさんのまわりはいかがでしょう?
その背景には、もちろん、子どもという存在ができたことで「家族」としてのつながりが増したということはひとつあるでしょう。ですがそれだけではなく、「父親が大黒柱で、母親が家のことを担う」「子どもは○人が一般的」などのような固定概念や縛りが薄れ、夫婦や家族のあり方も多様になってきたということもあるかもしれません。
夫婦間での家事・育児のシェアは比較的自然なものになってきて、ライフスタイルや働き方も本当にさまざまになってきました。「世の中的にはこうだから」というよりも、夫婦や家族ごとの「心地よさ」「最適な形」を見つけていく時代になってきたともいえます。
「こうあるべき」「こうあらねば」という認識が薄れてきた現代だからこそ、夫婦がお互いに無理のないかたちで結婚生活を続けていくことも、しやすくなってきたのかもしれません。