こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク、『六本木クラス』は全話ご覧になりましたか?SNSなどを見ても、最終話放送後に多くのコメントがあがっており、注目されていた作品なんだなということがわかりました。
しかし実は、韓国では『六本木クラス』はあまり知名度がなく、日本に興味を持っている人たちだけが知っている「知る人ぞ知る」作品です。
『梨泰院クラス』がNetflixで放送され、誰でも気軽に見れたのに対して、韓国では『六本木クラス』をどこで見たらいいかもわからなくて結局見なかったという人が多かったんです。
実は一話が始まったときから『六本木クラス』の韓国人のリアルな反応についてお話ししたかったのですが、このような理由で実際見た人になかなか出会えず、お話しできませんでした…。
しかし先日、ついに『六本木クラス』を見たというかたを見つけて、話を聞くことができました!
このかたは、筆者が日本語を教えている生徒で、10月から入塾してきたかたです。子どものころに日本で過ごしたことがあるそうで、日本語はペラペラ。日本語のカンをなくさないために楽しくおしゃべりをしに来ている、ちょっと特別な生徒です。
今回は彼一人だけの意見なので偏りがあるかもしれませんが、彼の考えと筆者の感じた『六本木クラス』の印象についてお話しします。
やっぱり「なんで六本木?」
まず彼は、「最後まで見たけど、正直すごくおもしろい!」というわけではなかったそうです。見れば見るほど、「ん?」というところが目についてしまったと話してくれました。
この部分は、筆者も同意します。まず最初に、「なんで六本木?」と感じたそうです。これは以前筆者が書いた記事のときにも、同じ意見がありました。
ほかにも『梨泰院クラス』の再現度(ファッションやメイク、ストーリー、キャラクターなど)は高いですが、「あまりにも忠実に再現しすぎて、日本では受け入れられない部分があったんじゃないか?」と感じてしまったそうです。
『梨泰院クラス』には、韓国ドラマあるあるなども入れ込んで描かれていたのですが、「日本のドラマで見たときに少し違和感があるのでは…」とも感じました。
あとは、やはり演技の違いです。実際、日本作品と韓国作品の演技のスタイルは違います。スタイルの違いなので、どちらがよい・悪いはないのですが、韓国ドラマのリメイクで再現度は高いのに演技は日本風であることに違和感があると話していました。
ただ、これはいままでにあまりなかったジャンルなので、これからこのような作品が増えていけば見るのにも慣れていくかもしれません。
やはり日韓のリメイクであれ、マンガのドラマ化であれ「原作に忠実」に作るのは難しいですよね。
リメイク版で成功する秘訣は、やはり「その国のオリジナル」を出すことが一番だという感想が、生徒と筆者の正直なところです。
豪華な出演者や、お金がかけられているような演出などいいところもありました。ただ、これは日本をよく知っている韓国人でなければ伝わらないかなと思います。
韓国語ドラマを観たことがない日本人が、どのような感想を持ったのかも個人的に気になりました。みなさんの感想はいかがですか?
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