「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の独身女性から、『友人の夫がうつ病で失業し、困窮しているのを見て怖くなった』とご相談をいただきました。
当人は年収300万円の会社員。彼は年収400万円の会社員ながら、勤め先が双方ブラック気味だそうです。
結婚後に同じく彼が失業したらと思うと、急に結婚自体が不安になってきたとのこと。しかし結婚しないのも怖い様子。
身近で実例を見てしまうと怖いですよね…。そういった事態も冷静に考えておきつつ、納得して結婚できるよう努めましょう。
今回は結婚後にパートナーがうつ病を含む精神疾患になった場合の大切なポイントをお伝えします。
まずは基本!生命保険で備えておこう
さて、まずは基本ですが「病気や事故の類は生命保険で備える」。各種の制度とともに、覚えておきましょう。
まずうつ病になっている方は、増加しています(参考:厚生労働省「地域で安心して暮らせる精神保険医療福祉体制の実現に向けた検討会」)。生涯を通して5人に1人が精神疾患にかかるとされているため、あなたの不安は実にもっともです。(参考:日本学校保険会HP)
一方、うつ病で働けなくなったような場合には労災や傷病手当金が使えるかもしれません。また、通院費や医療費の助成もあります。
ただし、精神疾患は復帰に時間がかかりやすく、これらだけでは足りない可能性も高いです。復帰できても収入が減ることも少なくありません。それを補うのが、各種の生命保険です。
もっとも、その分だけ保険料が必要になりますが、安心には代えられないともいえます。発症後では保険加入が困難になりますから、いまのうちに前向きに考えておきましょう。
あなたも主体的な経済的成長を
さて、並行的に大切なことなのですが、今回の相談でいうと「女性も主体的な経済的成長が必要」です。自分が変わることで彼の変化を促しましょう。
いまは男性でも終身雇用が当然ではありません。健康状態に関わらず失業することもありますし、同時に再就職が困難なこともよくあります。
もしあなたが専業主婦やパート主婦になれば、一気に友人と似た状況に陥るかもしれません。
それにいまは健康な共働き夫婦であっても、教育費や老後資金準備が困難な時代です。体調不良となれば尚更といえますから、常に夫婦とも経済的成長が必要といえます。
一方、女性が男性に経済面を頼る姿勢は、男性にとって大きなプレッシャーです。より精神的に苦しむ声も少なくありません。
逆に女性を経済面でも頼れるほどになれば、男性だって精神に余裕を持つことができます。
さらに、最近では結婚さえ続くとは限らず、その後に再婚できる保証もない時代です。独身となれば、老後を生き抜くことが極めて困難となってしまいます。
つまり結婚するしないに関わらず、また健康の維持や害したときのためにも、女性も相応の経済力が必要です。そして、あなたの努力する姿勢を見れば彼も同じく努力しようとするかと思います。
病気は未知数ですが、最低限の予防としてそろって転職を考え、そのうえで2人でがんばっていきましょう。
- いま悩んでいたり、不安を抱えているかたは、相談窓口の利用もできます
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
- よりそいホットライン:0120-279-338(岩手・宮城・福島からは0120-279-226)
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。