あなたはあくまで補佐的役割に
「ここへ来て、どのような態度でいたら良いのかわからず悩んでいます」
子育てが落ち着くタイミングであれば、実家についてどのように決着をつけるのか。その準備をしていきましょう。
「母はリウマチと認知症を患っており、父が主に母の面倒を見ています」
キーパーソンはお父さんですね。お父さんとお話をして今後、父母はどうするのか。実家をどうするのか。妹はどうするのか。について方向性を決めておきたいところ。
「電話には出ませんし、私が実家に行くときには必ず出かけており、なかなか直接話すことができません」
妹さんは、現実を見たくない。現実逃避をしています。いまのままがよいと思いつつも、決着のときが近づきていることを薄々気づいています。だからあなたを避けているのでしょう。そのような人を相手にしても仕方ありません。
「実家に住んでいる妹と母の関係が悪く、妹から度々、メッセージが来る」
こうした感情的なやり取りに左右されることなく、お父さんと一緒に淡々と準備と決定をしてくことですね。近い将来、体力的にお父さんもお母さんのお世話ができなくなるかもしれません。
それを見越した準備を進めること。もしかしたら、実家を売り払って両親とも介護施設に入ることになるかもしれません。あるいはお母さんは施設に入って、実家は貸家にしてお父さんと妹さんはコンパクトな家に引っ越す。ということも考えられます。
これからのことはあなたの余裕のあるときにやってみましょう。
あくまでも、あなたはお父さんの補佐役です。あまり深入りしないように。あなたの主軸はあなたの家庭にあります。自分を犠牲にしたりあなたの家庭を犠牲にしたりではいけません。
実家の問題は妹さんが自立できていないことが主な要因ですし、それを容認してきたご両親の問題でもあるからです。優しさだけが愛情ではありません。自分を守り、自分の家庭を守ることで相手の自立をうながす効果もあるのです。
自分を犠牲にしてはあなたの自立も崩れ、相手はますます依存する。という悪循環にもなりかねません。あなたは幸せなままで余裕のあるなかでお父さんを補佐しながら実家について決着をつけるお手伝いをしてあげてくださいね。
今回のポイント
- 温かく幸せな雰囲気は子育ての基本であり強固な砦となる
- 文句ばかりで現実逃避をする人は、意思決定の話し相手になることはない
- 自分や自分の家庭を守ることで、相手の自立をうながす効果あり
あなたがさらに幸せに豊かになることを応援しております。
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