夫が言ったことに「反論」してしまう
先ほどのご相談者さまは、ほかにも「夫が話したことに『だけど』と反論してしまったり、共感がないと言われます」とお悩みとのこと。
たとえば、天気予報で「あしたは朝から雨」だと言っていたとします。夫がそれを知らずに、「あしたもいい天気が続きそうだね」と言ったとしましょう。このとき、みなさんは「そうだね」と言えますか?
これ、天気がどうだろうと、どうでもいい話です。それに、自分も天気予報を見ていなかったら、晴れだと思ったかもしれません。だから「そうだね」と答えればいい話で、わざわざ反論する必要はないのです。
どうでもいい話の反論グセは、こういうものが多いと思います。
「言った」「言わない」で喧嘩に…
ほかにも、「言った」「言わない」で喧嘩になることもあるそうです。
結婚したばかりのころ、旦那さまは「家に匂いがつくから焼肉は外で食べたい」と言っていたとのこと。なので、「前は家で焼肉はしたくないって言ってたのに変わったんだね」と言ったら、「そんなこと言ってないよ」と。
奥さまからすると、確実に言ってたそうで…。「いや何度も言ってたじゃん!」「言ってない!証拠でもあるのか?」と言い合いになり、すごく雰囲気が悪くなったそうです。
この話は、ポイントが2つあります。ひとつめは、これぞどうでもいい話なので、「そんなこと言ってないよ」と言われたら、「ああ、そうだっけ~(笑)」と返せばいいという話です。口論して、せっかくの焼肉が無駄になる方がもったいないです。
ふたつめは、「確信があっても自分が勘違いしていることもある」と知ること。この話をご本人にお伝えしたとき、「確信があっても合わせた方がいいんですね」と言っていましたが、それが間違いの元なのです。
約20年前、まさに僕がそれをやったことがありました。昔デートで行ったお店の場所が渋谷にあるか新宿にあるかで彼女と口論になり、僕は「絶対に自分が200%正しい!」と思って散々言い返したのですが…僕が勘違いしていたのです。
このとき、「これだけ確信していても、勘違いってあるんだ」と学びました。
だからそれ以降、僕はこういったことがあっても「そうだっけ? たしか○○だと思うんだけど…」と伝えたり、そもそもどちらでもいい話は「そうだね~」と返答するようになりました。
この勘違いは本当に誰にでもありますので、ムキにならないことが大事です。それに、本当にどうでもいい話ばかりですので、言う必要がないことも覚えておくとよいと思います。
焼肉の話も、おいしいお店の話も、どうでもいい話でしたよね。こんなものなのです。
というわけで、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」と言いますが、こうして見ると本当にくだらない話ばかりですよね!こんなことでケンカをせずに、ケンカのない状態を1カ月、2カ月と作っていきましょう。
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