みなさんこんにちは。韓国に暮らして14年、私は現在ソウルで留学生対象にシェアハウスを運営しています。
私は韓国人と結婚し、現在は韓国で永住権を取得して生活しています。
きょうは、韓国での「配偶者ビザ(※韓国では現在、配偶者ビザを結婚移民ビザと呼んでいます。以下、結婚移民ビザ)」取得から、「永住権」取得までについて簡単にご紹介します。
なぜ永住権を取得しようと思ったのかといった理由もお話しているので、これから取得したいと考えている方はもちろん、迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
韓国で結婚移民ビザを取得するまでのプロセス
韓国人と結婚すれば、永住権がすぐにもらえるというわけではありません。まずは結婚移民ビザを申請する必要があります。
韓国で結婚移民ビザを取得するまでには、
- 韓国で入籍
- 日本で入籍
- 日本の韓国大使館にてビザ申請
- 韓国入国後、ビザの期間延長と外国人登録申請
という過程があります。
もちろん韓国国内ですべて完了させることもできますが、ビザ発行は日本にある在日大韓民国大使館の方が圧倒的に処理が早いと聞いたので、迷わず日本で申請しました。
国際結婚では、必要な書類やまたその翻訳など、しなければならないことが多いです。
特に韓国での入籍前に「私は日本で独身ですよ」と証明する書類も必要でした。たしかに日本で結婚している・していないなんて、韓国の役所ではわかりませんものね。
日本での入籍時には、韓国ですでに夫婦になったという証明書とその翻訳を一緒に提出しました。
韓国と日本での入籍を済ませたら、在日大韓民国大使館で結婚移民ビザを申請します。
ビザ申請に必要な書類のなかには、2人の馴れ初めもありました。2人がどのようにして出会い、交際し、結婚まで至ったのかを細かく書かなければなりません。
馴れ初めを改めて文字にするのはちょっと恥ずかしかったですが、偽装結婚も結構多いようですし必要なことだと思います。なかには付き合っているときの写真や、やり取りの記録なども追加で提出を求められることもあるらしいですよ!
無事ビザを受け取ったら、韓国へ渡韓。渡韓後は、外国人登録をするために出入国管理事務所を訪れました。これはそんなに難しいことではありませんでした。
永住権への変更を考えるようになった理由
結婚移民ビザの期間は、最初は1年、その後2年、子どもがいると長く発行してくれるようですが、少なくとも3年に1回は出入国管理事務所に出向いてビザの延長手続きが必要です。
結婚移民ビザで韓国滞在7年目を過ぎた辺りで、私は永住権の申請を考えるようになりました。
永住権はビザ更新が10年ごと
結婚移民ビザの更新は、少なくとも3年に1回。それが永住権だと10年ごとになります。正直、これが1番大きな理由です。
ビザ更新時、書類の準備等が結構面倒くさい。出入国管理事務所の担当者によって判断基準が異なることが多く、書類を揃えて持って行ったのに全く必要なかったり、必要ないと言われて持って行かなかったのに実は必要だった…など、ビザ申請時はとてもピリピリします。
地方選挙権がもらえる
韓国では永住権を取得後3年後から、外国人でも地方選挙権が与えられます。
韓国の選挙運動は、まるでお祭りのようです。演説では、応援団が横で歌ったり踊ったりして演説を盛り上げます。テレビの開票速報は実にコミカルで、見ていて全然飽きません。
また韓国では選挙に興味を持ってる人が多く、「自分も韓国に住んでいるのだから韓国人と同じように投票に行きたい」と思いました。
韓国人の夫と死別、離婚後も韓国に滞在できるように…
韓国生活が長くなり、私は生涯韓国で生きていくと決めました。しかし、いつ何が起こるかわかりません。どんな状況になろうとも、韓国で子どもを育てていくためには、やはり永住権を取得しておくべきだろうと思いました。
そのほかにも永住権を持っていると、
- 再入国許可なしに韓国国外に2年間まで滞在が可能
- 韓国国内で犯罪者になっても国外追放されない
などのメリットもありますが、その辺りはあまり気にしませんでした。