子を持つお父さんお母さんは、子どもたちが将来何になりたいのかご存じでしょうか?
YouTuberやITエンジニア、インフルエンサーなど、自分たちの世代にはなかった職業が子どもたちの憧れになっている今、親としてどう向き合えばいいのか、戸惑っているかたも多いかもしれません。
今回ご紹介したいのは、「Kidsプログラミングラボ 秋葉原教室」を運営するLUXGO株式会社が、小学生〜高校生の保護者330名を対象に実施した「子どものなりたい職業・やりたいこと」に対する親世代の意識調査です。
浮き彫りになったのは、多くの家庭が抱えるリアルな本音。応援したい気持ちはあるのに、不安もある。そんな複雑な親心の実態を、一緒に見ていきましょう。
子どもの将来について“話せていない”家庭が多数いる現実
まず驚いたのが、子どもの将来についての「会話頻度」です。
最も多かったのは「たまに話す」で47.3%。続いて「あまり話さない」が24.6%、「よく話す」が18.8%、「全く話さない」が9.4%という結果になりました。
「あまり話さない」と「全く話さない」を合計すると34.0%、つまり3人に1人以上の保護者が、子どもの将来についてほとんど話せていないということになります。
「聞きたいけれど、否定するようで怖い」「勉強のことで手一杯で、そこまで話が広がらない」
忙しい日々の中で、将来の夢について腰を据えて話す機会をつくるのは、思っている以上に難しいのかもしれません。
「たまに話す」が約半数というのも、決してネガティブな数字ではありませんが、「もっと話したい」と内心思っている親御さんも少なくないのではないでしょうか。
「なんとなくしか把握できていない」親たちは無関心なのか?
次に「子どもが希望している将来の職業を、どの程度把握しているか」という問いへの回答を見てみましょう。
1位にランクインしたのは、「子ども自身がまだ決めておらず、わからない」(29.7%)でした。続いて、2位「漠然とした興味の方向性は把握している」(27.0%)、3位「希望する分野や業界は把握している」(23.6%)といった意見もランクインしています。
そして4位には、「具体的な職業名や目指す企業名をはっきりと把握している」(10.9%)、5位には「全く知らない」(8.8%)という結果に。
2〜4位を合計すると61.5%。つまり6割以上の保護者が、子どもの将来像を「なんとなく」か「分野レベル」までしか把握できていないことになります。
もしかしたらこの結果がネガティブに聞こえるという方もいるかもしれませんが、これは決して「無関心」の表れではないのだと思いませんか?
子ども自身もまだ揺れていることが多いかもしれません。思春期ともなれば親に話してくれないケースも。「具体的な夢がある子のほうが少数派なのかも?」と、少し肩の力が抜ける数字でもあるのではないでしょうか。
一方で、1位の「子ども自身がまだ決めていない」が約3割という事実は、「夢がなくてもいい時期がある」ということを改めて教えてくれているようにも感じます。
半数以上が「全面的に応援したい」。その心の裏に揺れる親心
子どもの職業を具体的に把握している保護者に絞って「その職業に対してどう感じるか」を聞いたところ、1位は「子どもの意思を尊重し、全面的に応援したい」で54.2%と過半数を占めました。
2位には「本人の人生なので、特に賛成も反対もない」(20.2%)、3位には「応援したい気持ちはあるが、経済面や将来性の面で心配」(10.3%)がランクインしています。
「全面応援派」が半数を超えたのは、とても心強い結果ではないでしょうか。「子どもの好きなことを伸ばしてあげたい」という親心が数字に表れています。
ただ、「応援したいけれど心配」という10.3%の声も、無視できません。新しい職業や不安定に見える業界を前にしたとき、応援の気持ちと現実的な不安が同居するのは、子を思う親ならばごく自然なことでしょう。
「全面応援」と答えた人の中にも、心のどこかに似た揺らぎを抱えている方が多いかもしれませんね。
職業選びで親が一番大切にしたいのは?収入や安定よりも優先されるもの
続いて、「子どもの将来の職業選択において最も重視する点は?」と聞いてみたところ、以下のような回答が集まりました。
最も票を集めたのは、「子ども本人の興味・関心や、やりがい」で34.2%でした。そして2位には「子どもの能力や性格との適性」(17.9%)、3位には「将来性や、長く働き続けられる環境」(13.3%)と続いています。
「安定した収入」や「社会的ステータス」ではなく、「やりがい」が1位というのは、時代の変化を感じさせる結果ですよね。
かつては「手に職をつけてほしい」「公務員や大企業に入ってほしい」という声が主流だったかもしれませんが、今の親世代は「子どもが楽しく働けるかどうか」を最優先に考えているのがわかります。
2位の「適性」も、「向いていることを仕事にしてほしい」という親心の表れ。「好きなこと×得意なこと」が重なる仕事に就いてほしいというのは、多くの親御さんに共通する願いなのでしょう。
応援と心配は表裏一体。親が不安に感じているのは?
重視する点とセットで見ておきたいのが、「不安に感じる点」です。
1位には、「本人の適性や能力に合っているか」(47.0%)がランクインしました。そして2位には「経済的に自立し、安定して十分な収入を得られるか」(44.9%)、3位には「労働環境が過酷ではないか」(33.6%)という結果に。
「やりがいを重視する」と言いながらも、「本当に向いているのか」「食べていけるのか」という現実的な不安も同じくらい大きいという、親心の二面性がよく表れています。
応援する気持ちと心配する気持ちは、決して矛盾していない。それが子を持つ親のリアルな姿なのかもしれません。
夢を追いかけてほしいけれど、苦労してほしくない。そんな複雑な思いを抱えながら、それでも背中を押そうとしているのでしょう。
3位の「労働環境が過酷ではないか」も、ブラックな働き方への警戒感が根強いことを示しており、「働くことで心が折れてほしくない」という切実な願いが伝わってきます。
「話を聞く」のは、シンプルだけど実は一番難しい
最後に、「子どもの夢の実現に向けて現在行っているサポート」ではどんなことを実践しているのか見てみましょう。
最も多くの票を集めたのは、「日ごろから話を聞き、モチベーションが上がるように励ましている」(28.5%)でした。
お金もかからず特別な知識もいらない。とはいえ、継続するのが最も難しいサポートかもしれません。
忙しい日々の中で、子どもの話にじっくり耳を傾ける時間と心のゆとりを保ち続けることは、意識しないとあっという間に後回しになってしまうものです。
続いて僅差で2位にランクインしたのは、「本人の自主性に任せているため、親からのサポートは控えている」(26.4%)。
「口を出しすぎず、見守る」という姿勢も立派なサポートのかたち。過干渉にならないよう意識している親御さんも多いことがわかります。
そして3位には。「塾や習い事、教材など、必要な学習機会を提供している」(25.8%)がランクインしました。
塾やプログラミング教室など、環境を整えることで夢への土台をつくるアプローチということですね。
まとめ
今回の調査から見えてきたのは、「応援したい」と「不安がある」が同居する、親世代のリアルな姿でした。
子どもの夢は、親が決めるものでも、完全に把握しなければならないものでもないのかもしれません。
大切なのは、「いつでも話せる」と子どもが感じられる関係性を、少しずつ育てていくこと。
完璧な答えを出そうとするより、隣に座って一緒に考えようとする姿勢こそが、何より大きな「サポート」になるのではないでしょうか。
あなたのお子さんとの最後の会話、いつだったか覚えていますか?ぜひ今回の調査を参考にして、お子さんと話す機会を作ってみてくださいね。


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