韓国で永住権取得するまでのプロセス
永住権は、結婚移民ビザのように書類だけ揃えればよいわけではありません。
- 韓国で一定以上の所得があるか
- 韓国語、韓国文化への理解はあるか
- 国内外で犯罪を犯してないか
これらを証明しなければなりません。
特に大変だったのが、2でした。
「韓国語や韓国文化への理解がある」ということを証明するために、「永住用総合評価試験」の合格証明書が必要になりました。
この永住用総合評価試験は、韓国語能力だけでなく韓国文化、歴史、社会問題など、さまざまな分野への理解が求められます。
また、筆記試験だけではなく、さまざまなトピック(主に社会問題)について韓国と自国の違いについて話す「グループ面接試験」まであるので、ある程度事前準備が必要でした。
さらにこの永住用総合評価試験を受けるには、「社会統合プログラムというプログラムを一定の時間数以上受講する」または、「事前評価試験で85点以上で合格する」のどちらかが必要でした(※2018年当時の基準なので、現在は変更されている可能性があります)。
私は後者の2を選択。事前評価試験を85点以上で合格し、永住用総合評価試験を受験しました。結果、永住用総合評価試験にも無事に受かり、合格証明書を取得できたのです。
当時はまだ永住用総合評価試験制度が始まったばかりだったので、試験に関する情報があまりなく、1冊だけの問題集を何回もやり直しました。念のために韓国の国家の歌詞も覚えたくらいです。
この合格証明書とそのほかの書類と共に永住権を申請。永住権取得まで全く何も連絡がなかったので、本当に審査されているのか不安でしたが、約5カ月後に私の携帯電話へ審査通過というメッセージが届き、数日後新しい外国人登録証が手元に届きました。
通常、永住権を取得するまで半年から長い場合1年以上かかると聞いていたので、思っていたより早く取得できたのでホッとしました。
正直なところ、永住権を取得する前とした後では、生活自体に大きく変わったことはありません。地方選挙の投票に1度行ったくらいです。
ただ、やはりビザ延長に頻繁に行かなくてよいというのが最大のメリットだと思います。次の永住権の延長手続きは約5年後ですが、うっかりしていると忘れてしまいそうです。
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