6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。私は2022年11月に2人目を出産し、現在育休中。
男性の育休取得推進による法改正が実施されましたね。男性の育休取得率は少しずつ上昇傾向にあるものの、圧倒的に女性に偏っていることに変わりありません。(参考:公益財団法人生活保険文化センター「育児休業をとっている人はどれくらい?」)
子どもが生まれる前までは家事を分担していた夫も、妻が長期の育休を取ったことで「家事や育児はすっかり妻任せになってしまった」なんてことはないでしょうか?育休中の妻が、家事・育児をすべてするのは、当たり前なのでしょうか?
今回は、育休中の妻の心情や夫に理解してほしいことについてお話します。
「妻は家で休んでいる」は間違い!夫に知ってほしいこと
育休中の妻に対して、「妻は家で休んでいるんだし…」「ずっと家にいるから家事もできるだろう」と思っている男性は、少なくないのではないでしょうか。
そして、妻側も「育休中は専業主婦のようなものだし、家事は自分が全部やったほうがいいのでは…」と頑張ってすべてをこなそうとしていませんか?
私も夫から、「ずっと家にいられていいね」とか「ずっと家にいるから暇でしょ」と言われることがあり、そのたびに嫌な気持ちになります。
育休中の妻にとって、「ずっと休みで家にいるから暇」ということは決してありません。
赤ちゃんのおむつ替えや授乳、終わりのない家事…一日があっという間に終わってしまいます。
特にきょうだいがいる場合は、うえの子の保育園や幼稚園の準備や送迎、帰ってきてからのお世話など、やらなくてはならないことはたくさんあり、うえの子が帰ってきてから寝るまでは猛烈に忙しいのです。
ここで男性陣に理解してほしいのは、育休制度は「男女ともに仕事と育児を両立できるように」という意味合いがあるということ。
この期間は、ただのお休みではなく、子育てしながら育休明けの共働きの生活をスムーズに行うための準備期間であると心得ておいてほしいのです。
したがって、すべてを妻任せにしてしまうと育休明けに苦労することになるのです。
出産したら夫に理解してほしいこととは?
2人目を出産してから夫のサポートには感謝していますが、もう少し理解してほしいなと思うことがいくつかありました。
1.家事のなかには「見えない家事」があること
家事のなかにも、「見えない家事」「名もなき家事」と呼ばれるものがあります。まさに、終わりのない雑用仕事のようなものです。
この「見えない家事」を、みなさんはどのくらい理解していますか?
たとえば、「ゴミを出す」という家事にも、ゴミを分別してまとめるなどその前の過程があります。
なかには、ただゴミをポンッと出しただけで家事を手伝った気になっている人も少なくないのではないでしょうか?
実際に、見えない家事を夫婦でどのくらい分担しているのか調査したデータがあります。(参考:国立社会保障・人口問題研究所「全国家庭動向調査結果」)
この表は、一部の「見えない家事」のみのデータになりますが、「購入する電化製品の選定」以外は、ほとんど妻が担っている割合が非常に高いのです。
これ以外にも「見えない家事」はたくさんあります。
夫が家事をするときは、この「見えない家事」もあるということを理解して実践してほしいと思いました。