6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。私は昨年の11月に2人目を出産し、現在育休中です。
突然ですが、みなさんは「男性の育休」についてどう思いますか?近年、男性の育休取得が注目を浴びています。
2022年10月に「産後パパ育休制度」が創設され、2023年4月には、従業員1,000人を超える企業は、男性従業員の育休取得率を公表することが義務づけられました。
制度の改革により、男性の育休が取得しやすい環境になってきていますが、果たしてママたちの負担は減ったのでしょうか?
パパが育休を取得しても休むだけで家事・育児をしない「取るだけ育休」の実態も浮き彫りになってきています。
男性の育休取得ばかりが注目されていて、育休取得後の実態についてはまだまだ注目されていないのが現状です。
そこで今回は、男性の育休の実態と男性の「取るだけ育休」を防ぐためにどのようにすればいいのかお話しします。
男性の育休取得率は増加。しかし「女性だけ」が多いのが現状
2022年に厚生労働省が発表した「令和3年度雇用均等基本調査」によると、2021年度の男性の育休取得率は、13.97%。前年の12.65%よりも1.32ポイント上昇したものの、女性の85.1%に比べるとまだまだ少ないのが現状です。
しかし、2022年10月から創設された「産後パパ育休制度」により、子が1歳(最長2歳)までの育児休業制度とは別に、子の出生日から8週間までに最長4週間、必要に応じてタイミングを2回に分けて休暇を取得できるようになりました。
制度は着実に改善・緩和してきています。このように、男性の育休取得のハードルは下がってきているものの、未だに男性が育休を取りづらいのが現状だと私は思っています。
男性が育休を未だに取りづらいと思う理由1.世代間のギャップ
私の会社では、男性の育休は推奨されていますが、取得している人はごくわずか。
社内の一部では、男性が育休を取ることをいまだによく思わない人がいて、取りたくても取りづらいのが現状です。
特に「女が家庭を守り、男が仕事をする」そんな常識が染み付いている社員のなかには、部下が育休を取るのをよく思っていない人が少なからずいるように感じます。
男性が育休を未だに取りづらいと思う理由2.育休中の収入の減少
我が家は、昨年の11月に2人目を出産し、私は育休を取得していますが、夫は育休は取得していません。
夫は、産後1週間のみ有休休暇をとり、その後は、在宅勤務などでフォローしてくれている状態です。
夫の会社は、男性の育休は取りやすい環境ですが、育休中は給料が減ってしまうのがネックで、夫は育休は取りませんでした。
我が家のように、育休中は給料が減ってしまうという理由で、男性が育休をとるのを諦めたケースは多いと思います。
しかし今後、政府の子育て政策では、男女ともに育休を取得した場合、休業前と同じ程度の手取り収入を確保できるように育児給付金の水準を引き上げる意向を表明しています。
この政策が実施されたら、我が家のように育休中の収入減を理由に育休取得をためらう人は減るかもしれませんね。