みなさんこんにちは。私は、現在ソウルで留学生対象にシェアハウスを運営中。
私が韓国で生活を始めたのは、約14年前の2009年の春。きょうは、留学当初に「日本とは違うな」と感じたところについてお話しします。
オートバイが横断歩道を渡ってくる!?
留学初日。韓国に着き、リムジンバスを降りて、横断歩道で信号待ちをしていると、信号が青に変わった途端にオートバイが横断歩道を走って渡って来ました。
「なんでオートバイが横断歩道渡ってるの!?」と韓国到着初日から驚いたことを、いまでも鮮明に覚えています。
ちなみに驚いている人はあまりおらず、みんな自然にオートバイを避けながら渡っていました。
いまでもときどき普通に歩道を走ってきたりもします(韓国でもオートバイはもちろん車道を走らなければなりません)。
特にコロナ禍の影響でデリバリーサービスのオートバイが急激に増え、信号無視や一方通行、逆走などは日常茶飯事です。
ただ、さすがに最近はライダーたちも、横断歩道はオートバイを押して渡るようになりました。
きっと以前よりは取り締まりが厳しくなり、捕まったライダーも多かったのでしょう。
外車は買うけど小さい部屋に住む
韓国に来て2年ほど経ったとき。
夫の知り合いが、夫の経営している事務所を訪ねてきました。そして、かなり高そうな外車を事務所の前に停めました。
「さぞかしお金持ちなんだろうな」と思い、知り合いが帰った後に夫に聞いてみると、「あーあの人、実はコシウォンに住んでいるだよ」と。
「コシウォン」とは韓国での簡易滞在施設で、2〜3畳の小さい部屋にトイレ、シャワー、机、クローゼットなどが詰め込まれているとても狭い部屋のこと。
保証金も必要なく、1カ月ごとに家賃を払えばいいので、留学生や短期滞在に人気の宿泊施設です。
しかし韓国人にとってコシウォンとは、「事情があり、賃貸ワンルームを借りられない人や日雇い労働者の一時的滞在施設」という認識があるため、韓国人に「コシウォンに住もうと思う」と言えば、ほぼ全員が反対するでしょう。
そんなコシウォンに住みながら、車は何千万ウォン(日本円で何百万円)もする外車。「なんで?」と聞いたら「そりゃ、周りによく見られたいからでしょ。結構いるよ、そういう人」と。軽くカルチャーショックでした。
たしかに、韓国では軽自動車のような小さな車をあまり見かけません。夫いわく「車が小さいとかわいそうって思われるから」と。
「どれだけ大きい車に乗るか」が、韓国人たちのステータスになってるようです。
ちなみに、とある駐車場に車を停車したとき、隣の車は大きなワゴン車でした。
その車の持ち主の子どもが「パパの車の方が横の車(我が家の車)より大きいね!」と嬉しそうに言っていました。
そんな大きい車が多い韓国なのに、路地は道路両脇に無断駐車ばっかりで、大きな車1台通り過ぎるのも大変。「だったら軽自動車の方が断然運転しやすいのに」といつも思っています。
…と、見た目を重視するかと思ったらそうはない出来事もありました。
留学当時、新村という韓国一の学生街の下宿に住んでいたときの話です。
新村は、日本でいう高田馬場のような場所。若者が多い街です。
そんな新村では、都会なのにパジャマのような寝間着で歩きまわってる若者が多いです。「そんな恰好で…」と思ってるのは日本人の私くらいでしょう。
韓国では、パジャマで歩いていても注目を浴びることも視線を感じることもあまりありません。韓国人たちは他人に興味がない印象です。
また、最近はトレーニング時に着るような、下半身の線がはっきり見えるレギンス一枚で歩き回る女性が増えています。
さすがにその恰好だとついつい目が行ってしまう韓国人も多いようですが、あまり見すぎると「なに見てるんだ!」と文句言われますのでご注意を(なら着るなって話ですが…)。