「連絡するよ」はただの挨拶
留学当時、ある韓国人女性から「日本語を教えてほしい」と言われました。私は日本語教師の経験があったので、快く引き受けました。
「今週末あたりから始めたい。連絡するよ。」と言われたので、予定を空けて待っていたのですが、連絡は来ませんでした。
私から連絡を入れると「忙しかった、ごめんごめん」と。「こちらは予定を空けて待っていたのに。なら連絡くらいしてほしかった」と、ちょっとイラッとしました。
このことを当時同じ学校に通っていた日本人の友人に話したら、ほぼ全員が同じような経験をしていました。
私の知る限り、韓国人の「連絡するよ」は半分以上が連絡来ません。 真面目な日本人は、その言葉を信じて連絡を待ってしまうのです。
「韓国人の友達が手伝ってくれる予定だったのに来てくれなかった」と、重い荷物を引きずりながら引っ越してきた日本人、結構多いです。
韓国人の「引っ越しするの?荷物運ぶの手伝おうか?」も要注意ですね。
男、女。そして「アジュンマ」
アジュンマとは、日本語で「おばさん」という意味。
韓国に来たばかりのとき、韓国人の友人が冗談交じりに「韓国には3種類の人間がいる。男、女、そしてアジュンマだ」と言いました。
「なにそれ」と笑って返したのですが、まんざら間違っていません。
アジュンマは強いです。特に、団体になるとその強さは倍増します。自分たち中心で周りが見えていません。
私は毎日家の近くのジムに行くのですが、大浴場が広いため、近所のアジュンマのたまり場になっています。
時間帯によっては鏡の前はパーマを巻いているアジュンマで覆いつくされ、どいてもくれません。
「荷物で場所を確保しない」「大浴場に飲食物を入れない」「お風呂で泳がない」と張り紙が貼ってあるのですが、若い子たちがそのようなルール違反をしているのは見たことがありません。全部アジュンマたちです。
しかし、ジム側でも注意もしません。私の夫も「アジュンマだから仕方ない」と。アジュンマだからの理由は何なのでしょうか。
それは、夫婦関係にも表れます。韓国は男尊女卑の国と思われていますが、韓国の女性が男性よりも立場が強い場面をよく目にします。
特に夫婦の場合、家族の中心は妻。私の義実家も常に義母中心の考え方です。
そしてアジュンマは強いです!
ある日私が地下鉄駅の出口前を通りかかったとき、190cmくらいはある体格の大きい外国人男性2人が大声で屋台の前で大喧嘩をしていました。
そしたら、その屋台のアジュンマが外国人2人に向かって「おい!うるさい!ここにいると商売の邪魔だ!あっち行け!」と大激怒。
外国人2人は一瞬止まりアジュンマを見ましたが、そのまま黙って3mほど移動して喧嘩を再開。
普通なら怖くてそんなこと言えないと思いますが、あのアジュンマは強かったです。
韓国に長く住んでいると「 韓国には3種類の人間がいる。男、女、そしてアジュンマだ」という友人の発言が妙に納得ができるのです。
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