韓国に暮らして15年。韓国と日本の文化の違いもだいぶ理解できるようになり、文化の違いでストレスを溜めるほどではありませんが、いまだに時々イラッとすることもしばしば。
きょうは、韓国に暮らしていて「これはちょっとどうなんだろう」ということについてお話しします。
電話でも、道でも…イラッ
私はソウルでシェアハウスを運営しています。部屋の問い合わせ時、日本人や外国人はまずSNSやメールで連絡をくれますが、韓国人は電話での問い合わせが多いです。
先日も知らない番号からの電話に出たら「いま空き部屋ありますか?」と。空き部屋はなかったので「すみません」と言いかけた瞬間にブチッと電話を切られました。
「すみません」の一言だけで、「部屋はない」とわかったのでしょう。しかし、こちらとしてはすごく嫌な気分になりました。
「私何か悪いこと言った?」と横にいた夫(韓国人)に聞くと、「完全に相手が失礼!」と夫が怒るというのがよくあるパターンです。
もちろん韓国人全員がこんな電話のかけ方をしているわけではありませんが、部屋の問い合わせや、世論調査、セールスの電話は、断りかけると何も言わずに一方的に電話を切ります。
なので、電話帳に登録がない電話番号から電話が来てさらに何か嫌な予感がするときは、あえて夫に電話に出てもらうようにしています。
ちなみに部屋の見学予約を受けても、韓国人の場合「約束日時に連絡なしで来ない」ということは日常茶飯事です。事前に約束の確認連絡を入れても無視されたり…。
その点日本人は、連絡なしで来ないということはまずありません。見学キャンセル時も必ず連絡をくれます。夫の口癖は「やっぱり日本人は信用できる!」です(笑)。
韓国にいると、よく道を聞かれることがあります。教えてあげても「あ~」だけで何も言わずに行ってしまう人が多いこと。一言でもいいから「ありがとう」という言葉がほしいなと思います。
また、道の教え方がアバウトすぎるときも。あきらかに曲がらなければならない道のりでも、方向だけ教えて「まっすぐ行けばいい」しか言わない人が結構います。きっと説明するのが面倒くさいのでしょう。
10年以上前、私の夫が初めて東京へ行ったときに現地の人に道を聞いたそうなのですが、その日本人が目的地まで一緒について来てくれて感動したと言ってました。夫いわく、「道ひとつ聞いても日本人はとても親切!」だそうです。
守られていない交通ルールにイラッ
私が韓国に来た15年前よりはだいぶよくなったかとは思いますが、韓国では歩行者の信号無視がまだまだ多め。
特に、車通りが少ない幅の狭い道路の横断歩道では、信号無視が著しいです。私が子どもと一緒に信号待ちしていても、目の前で大人たちが赤信号で堂々と横断歩道を渡っていきます。なかには子連れまで…。
たしかに道路の幅も狭く、車の通りがなければ赤信号でもパパっと渡ってしまいたい気持ちはわからなくもありませんが、そのちょっとした油断が事故に繋がることもあるでしょう。
先日、日本に1週間ほど帰国したのですが、都内のオフィス街、狭い道路、さらに車の通りがない路地裏でも、赤信号を無断横断している人は一人もいないことに改めて驚かされました。
また、韓国では歩行者信号のない横断歩道は車が途切れるまで渡れません。
自宅から子どもの小学校の間にわずか3メートルほどの横断歩道があるのですが、朝のピーク時は車は全く止まってくれません。
また、小学校の前の「児童保護区域」と呼ばれる道路の横断歩道前では、車両の一時停止が義務付けられているのですが、車は止まろうとはしません。小学校の警備員が、むりやり車を停めてくれてやっと渡れます。
このように歩行者の信号無視や運転手の交通ルール違反などが著しい韓国。
10年以上住んでいますが、警察が取り締まりをしているところをあまり見かけません。
パトカーの目の前でオートバイがノーヘルで通り過ぎても、パトカーは追いかけもしません。結局捕まることもないから、交通ルールも守らないのだろうなと思います。
やはり、そういう点が日本と韓国の違いなのだなと感じます。
もう少し警察の取り締まりを強めて、みんながせめて「捕まって罰金取られるくらいなら、信号の1本くらい待とう」という気持ちにぐらいになってほしいなと思います。
もちろん「交通ルールは守ろう」と意識する日本のようになってくれれば一番よいのですが。
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