0整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
日ごろから片づけをしているのに、散らかっているように見えてしまう。そう感じている方もいらっしゃるでしょう。
それにはある原因があります。そこで今回は片づけているのに散らかったように見えてしまう原因を解説し、これらを改善する収納方法を紹介します。
なぜ散らかって見えるのか?
まずは、片づけているのにどうして散らかって見えるのか、その原因を紹介します。
「テーブル」の端にモノをまとめがち
片づけとは、使ったモノを元に戻してあげることを指し、いわば「後片づけ」になります。
よく見かけるのが、使ったモノをダイニングテーブルの端によせておくお宅です。これは片づけというよりも、モノをまとめているに過ぎません。
ティッシュくらいのものなら散らかった印象を与えることはありませんが、書類やDM、サプリメントやお薬、お菓子、文房具など、さまざまなモノをテーブルの端に寄せはじめるとごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。
テーブルで使うモノであっても、テーブル上をモノの定位置にしないルールがおすすめ。カウンターテーブルもモノ置き場にしないように注意しましょう。
「棚のうえ」に細かいモノを置きがち
棚といってもさまざまな高さがありますが、腰の辺りにくる高さの棚や収納家具は要注意!使ったモノをうえにどんどん置いていく傾向にあります。
さらに、こまごましたモノも置きがちに…。これらが視界に入り散らかった印象を与えてしまいます。
日ごろから片づけているのに、散らかって見えてしまうのはもったいないですよね。
「充電ケーブル」がごちゃごちゃしている
リビングではスマホやタブレット、ゲーム機などさまざまなモノの充電をします。
よって、充電ケーブルがごちゃごちゃしているというご家庭もあるでしょう。
床やデスク周りに充電ケーブルがたくさんあり乱雑になっているのも、部屋が散らかって見える原因のひとつです。
部屋にたくさんのカラーが入っている
カラーの配色で基本となる黄金比率は、「70:25:5」と言われています。
- ベースカラー(70):壁や床、天井といった、部屋の内装材の色。一番広い面積を占めるため、飽きのこないカラーがおすすめです。
- アソートカラー(25):家具全般やカーテン、ラグなど、インテリアのメインとなる色。
- アクセントカラー(5):ソファカバーやクッション、壁面装飾、置物など部屋の雰囲気やテーマを演出してくれる色。
色がたくさんあるだけで、統一感のない部屋になりごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。
たとえば、リビングに子どものおもちゃを置いているご家庭も多いですよね。
我が家も置いていますが、子どものおもちゃはカラフルなものが多いため、アクセントカラーの比率が高くなります。
これらを視界に入る場所にたくさん置いていると、片づけをしているにそれだけでごちゃごちゃした印象を与えます。
リビングにはおもちゃを置かないという選択肢にするのではなく、収納で工夫をしていくだけで見え方は変わってきますよ。
「ソファや椅子、背もたれ」にも注意
腰の高さは、ついモノを置いてしまう「モノが置かれやすい高さ」です。
ソファや椅子に洗濯物やモノを置いたり、椅子の背もたれにバッグをかけるなど、腰の高さにモノを置くクセがある場合、これらが常に視界に入るので散らかった印象を与えてしまいます。
自分の何気ないクセを知ることで、散らかって見えることを防ぐことができるでしょう。