6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。育児、介護に関するコラムを執筆しています。
妊婦やお腹のなかの赤ちゃんを守るためにつくられた「マタニティマーク」。
しかし、近年ではマタニティーマークをつけることで、嫌な思いをする人や危険な目に遭ったという話題を耳にすることが多くなりました。
危険を避けて、あえてマタニティーマークをつけないという妊婦も多いようです。
本来ならば、妊婦を守るためのマタニティーマークなのに、なぜ危険な目に遭ってしまうのでしょうか?今回は、その要因や対策について考えます。
3人にひとりはマタニティーマークつけることに不安を感じている
ある民間会社のアンケート結果では、妊婦の3人にひとりは「マタニティーマークをつけるのに不安を感じている」と回答していることがわかりました。(参考:ピジョン株式会社『マタニティマークに関する調査』)
また、マタニティーマークをつけない理由として「マタニティーマークをつけて嫌な目にあったというニュース・情報を見た」と答えた人が57.5%もいたのです。
私は昨年、第2子を出産しましたが、第1子を妊娠した8年前は「マタニティーマークをつけること」に対して、ここまで抵抗を感じることはありませんでした。
通勤電車のかなでもマタニティーマークをつけていたら、席を譲ってくれる人も多くいたように感じます。
「マタニティーマーク=危険」という話題が注目されるようになったのは、ここ最近のことではないでしょうか?
そしていま思えば、私も第1子の時より、第2子を妊娠していたときの方が、周囲に対してかなり敏感なっていました。
それは、多くの妊婦が感じているようにSNSによる投稿やニュースを見て怖くなったのが原因だと思います。
特に、通勤電車のなかではかなり気をつかっていました。
通勤ラッシュの時間帯は、椅子の取り合い合戦が繰り広げられています。
そのような状態でマタニティーマークをつけているのが怖くて、ラッシュ時はわざと見えないないようにつけていました。
電車がすいていて優先席に座ったときにだけ、見えるようにつけたりして…。いま思い返せば、周囲に対してかなり気を使っていました。
このように「本当はマタニティーマークをつけたいけど、怖くてつけられない」という人が多くいる現実。
少子化問題が騒がれているなかで、子どもの誕生は歓迎されてもいいはずなのに…。なぜ、ここまで妊婦が日々の生活で怯えなければならないのか。
本当に「子育てしづらい世の中になった」としか言いようがありません。