過剰なSNSの投稿が原因?
妊婦がマタニティーマークをつけづらくなったのは、過剰なSNSの投稿が原因ではないでしょうか?
現代人は、SNSの情報に敏感になりすぎています。
実際に「危険な目にあった妊婦の書き込みやニュース」について次のように考えている人もいるようです。
「SNSにこういう意見があったからって大騒ぎするのも、個人的にはちょっとなぁと思う」
「リアルに口に出せない意見をSNSに書いていることが多いから、思った以上に大げさにおもしろおかしく書いているような気がする」
「悪いことの方がインパクトが強いためマスコミが取り上げやすい。そうなると1000分の1ぐらいの確率のことが100分の1くらいに聞こえてしまう。そんなときにまた別のニュースで同じ事例を見聞きしてしまうと、『みんなそうなんだ!』と思い込んでしまう」
「妊婦が危険な目にあった」、「妊婦が嫌がらせをうけた」というSNSの書き込みに大騒ぎして過剰に反応してしまうことに問題があるのかもしれません。
世の中のすべての妊婦が嫌がらせや被害に遭っているわけではありません。
一部の「マタニティーマークにまつわる悪い話題」ばかりに注目が集まることで、妊婦に恐怖心をあたえてしまう。
このようにSNSによる過剰な書き込み、それに対して敏感になることがマタニティーマークをつけづらくしている要因のひとつではないでしょうか。
妊婦や子連れに冷たいのは、「妊婦様」や「子連れ様」の存在が原因!?
最近は「妊婦に限らず、子連れにも冷たい世の中になったな」と感じることが多くなりました。
なぜ、こんなにも妊婦や子連れに冷たい世の中になってしましたのか…それは、妊婦や親にも原因があるのかもしれません。
「妊婦様」や「子連れ様」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?SNSでもこのキーワードを書き込みをよく目にすることがあります。
マタニティーマークをつけているのを目にして席を譲ったのに、お礼も言わず当たり前のように座る妊婦。
2歳くらいの子どもをカートの子ども用椅子に靴で立たせたままレジに行く親子。
こういった、一部の妊婦や子連れの非常識な行動に嫌悪感を抱く人たちが少なからずいるのです。
そして、子育て中のママに対しても次のような厳しい考えを持っている人も多いようです。
「本当に最近のお母さんたちは感謝がないし配慮がない方が多すぎ。子どもがいるんだから当たり前みたいな顔してますが、それではちゃんとやってる親子も周りは寛容に見てくれなくなりますよ」
「なんでもそうだけど助けてもらって当たり前・優しくしてもらって当たり前という考え方では、なかなか親切を受けとることは難しい」
「子連れに優しくないとか言うけど、そういう人って誰かに親切にする機会はあるのかしら。わりと堂々と通路の真ん中をベビーカーで歩いていたり、ファミレスとはいえ子どもに好き放題やらせているご家庭を目にするけど。そんな方々にも優しくしなければいけない理由って何?」
たしかに、「助けてもらって当たり前」「子どもがいるんだから多めに見てよね!」という態度では、世間は優しくなんかしてくれませんよね。
私たち親や、これから子どもを産みたいと考えている人は、こういった世間の意見に耳を傾けることも大切なのかもしれません。
妊婦や子連れに優しい世の中になるにはどうしたらいい?
今回は、マタニティーマークがつけづらい要因について考えました。
妊婦に限らず、子連れにも冷たい世の中になった日本。私も2人の子どもを育てていますが、本当に日本は子育てがしづらい国だと日々感じています。
SNSの書き込みにあるように、みんなが「妊婦や子連れに嫌がらせをする」わけではありませんが、こういった書き込みを見ると誰だって怖くなりますよね。
最近は、自分に余裕がない人が多くいるように感じます。当然ながら、自分に余裕がないと他人にも優しくなれませんよね。
妊婦や子連れに優しい世の中にするには、皆が余裕をもって幸せでいられる社会にならないと難しいのかもしれません。
幸せは自然と運ばれてくるものではありませんから、「自分にとって何が幸せなのか?」をそれぞれが考えていく必要があるのではないでしょうか。
自分の考えを変えることは簡単ですが、他人の考えを変えることは容易ではありません。SNSの投稿をする人の考えを変えることは、なおさら難しいでしょう。
自分自身が幸せでいるためには、SNSの書き込みに惑わされずにある程度受け流すことも大切です。そして、書き込みに対して敏感になりすぎないことも。
現在、政府が少子化対策としてさまざまな政策を掲げていますが、結局のところ妊婦や子育て世帯の一部の支援だけでは社会全体が豊かになりません。
皆が余裕をもって暮らしていけるような仕組みを考えてほしいものです。
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