こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
物価高、本当に深刻ですよね。日本の家庭も大変でしょうが、韓国もなかなか大変です。
韓国では、コロナ禍以前でも野菜や果物の値段が日によって大きく変動していました。
「先週はネギが3000ウォン(日本円で約300円)だったのに、きょうは10000ウォン(日本円で約1000円)」なんてこともありましたし、店舗によってあまりにも値段の差があったりします。
こんな部分をみると、「日本は安定していたな…」としみじみしたりしていました。
たまねぎ1個が5000ウォン!?韓国の物価高
最近は、常に物の値段が上がり続けています。先日久々にスーパーに行ったのですが、あまりにも高くなっていてびっくりしました…。
特にブランドや高級志向のスーパーではないにも関わらず、トマト10個入りで20000ウォン(日本円で約2000円)、たまねぎ1個が5000ウォン(日本円で約500円)、たまごは20個入りで10000ウォン(日本円で約1000円)、ミカン1キロで40000ウォン(日本円で約4000円)などでした。
驚いて、普段よくスーパーに行く韓国人の知り合いに聞いてみたら、最近はずっとそんな感じの値段だそうです。
さすがにこの値段では野菜や果物を買わないという人が多いので、ポイント制度や会員割り引きを導入しているスーパーも。賢く買い物をすればまだ安く買えますが、毎日自炊する家庭には大変だな…と思います。
デリバリーの値段にも変化が表れています。以前はサムギョプサルやポッサム、ピザやパスタなどを2人分注文しても30000ウォン(日本円で約3000円)、少し高くても40000ウォン(日本円で約4000円)程度でしたが、最近は何を頼んでも50000ウォン(日本円で約5000円)を超えます。
人件費も上がっているので、配達料もどんどん上がることが予想されます。
「作るのがめんどくさい」「料理が好きじゃない」という理由で毎日外食していた筆者夫婦も、「このままでは食費が大変なことになる…」と思って食習慣を改善し、少しずつ自炊を始めることにしました。
物価高騰で、深刻な社会問題に…
このように質のよい食べ物の値段がどんどん上がっていっているので、若い人たちは安い食べ物に偏りつつあるというニュースを見ました。
ラーメン店、パン、インスタント食品も値段も値段が上がりつつあるとはいえ、一食5000ウォン(日本円で約500円)ほどで押さえることができるからだそうです。
これでは体によくない影響が出てくるのは時間の問題ですし、うつ病、肥満、成人病なども以前よりも速いスピードで深刻化することが予想されます。もしかしたら、今後日本でも同じような問題が起こるかもしれません。
都市圏では、これがさらに深刻。韓国の会社のランチは、お弁当ではなく外食か社食が一般的なのです。
すでに数年前から「10000ウォン(日本円で約1000円)でランチを食べられる時代は終わった」とは言われていました。ソウル在住の生徒によると、いまではランチで20000ウォン(日本円で約2000円)を超すこともざらにあるようです。
会社の近くのレストランはほかのレストランよりも安い値段で食事を提供されていることが多いですが、いままでのやり方では店の経営ができないんだとか。
最近は会社が支給してくれる食事代では満足に食べることができないので、家からお弁当を作って来る人たちも増えているのが現実です。
うちの家ではお金の管理は韓国人夫がしてくれているので、筆者が知らない部分でもっと深刻な値上げが進んでいる部分もあるかもしれません。
日本も韓国も物価高が深刻ですね。はやく落ち着いてほしいものです…。
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