こんにちは。韓国在住歴9年目、会社員兼ライターのヘリです。
韓国人男性である夫と日本人女性である私は、先日韓国で結婚式を挙げました。
「日韓夫婦」として結婚してみて、大変だったことはたくさん。一方でよかったと思うこともあったので、私が感じたリアルな体験談をお話します。
「準備段階」での苦悩
私と夫は韓国に住んでいて、私の家族は日本に住んでいるので、結婚の挨拶や顔合わせがすぐにはできない状態でした。そのため、結婚の挨拶はなしにして、先に結婚式の日にちを決めました。
プロポーズを受ける前から夫の家族を連れて私の地元に旅行に行く予定があったので、そのときに顔合わせをすることに。夫は、きっとそれを見込んでプロポーズをしてくれたのだと思います。
顔合わせ当日。両家の親同士は言葉が通じないので、通訳は基本的に私が担当して、夫もわかる部分は手伝ってくれました。
あまり会えないということで特に韓国のご両親が言いたいことや聞きたいことが多かったらしく、事前の翻訳から当日の通訳まで私がしなければならないことが多く、正直大変でしたね…。
また、韓国だけでなく日本でも親族だけの小さな結婚式を挙げたのですが、その準備がなかなか大変でした。
日本での結婚式は韓国で結婚式を挙げた1週間後に予定していたため、ほぼ同時進行。下見から契約までは私の両親にお願いして、詳しい内容は式場のプランナーにオンラインで対応してもらいました。
同時に準備するのは大変でしたが、ベールダウン&アップや指輪の交換、両親への手紙など韓国での結婚式ではやらなかったことができたので、日本でも結婚式を挙げてよかったと思っています。
国際結婚だからこその体験
国際結婚ならではだと思うのですが、韓国での結婚式がメインだったので日本の家族が数日前から渡韓することになりました。
私たちのために来てくれたので、空港へのお迎えはもちろん、結婚式の前日に家族と一緒にソウルを旅行。
前日にゆっくり休むことはできませんでしたが、体調を崩さず家族との特別な時間を過ごせたのでよかったです。
結婚式が午前中に終わったので午後からまた旅行に付き合って、次の日に空港に一緒に行って、私たちはハネムーンに向かいました。
ハードスケジュールでしたが、これもひとつの思い出だと思って乗り切りました!
韓国の結婚式で気をつけたこと
韓国の結婚式で一番気を遣わなければならなかったのは、日本の家族の誘導と日本語での司会でした。
私の家族は韓国語ができる人がいないので、通訳が必要。
でも私はもちろん夫も隣でケアすることができないので、夫の親戚のなかで日本語ができる方に通訳をお願いしました。ただ、1人で日本の家族5人全員をカバーするのは難しく、かなり苦労させてしまい…。
日本の家族もヘアセットをしてもらうときにコミュニケーションが取れず、希望とは違う髪型になってしまうハプニングもありました。
ほかにも、ありがたいことに日本からも友達が数人来てくれたので、司会者も日本語ができる方にお願いする必要があり…。日本とは結婚式の流れが違うので、日本人が困らないように台本を入念に作りました。
結果、混乱なく終われたので、気を遣った甲斐があったと思っています。
婚姻届はいつ出す?
最近の日本では、婚姻届を先に出して結婚式を挙げることが多いですよね。
韓国では結婚式を先にすることは稀。そもそも、婚姻届を出さないカップルも多いです。
そのためか、「結婚式を挙げたら夫婦になった」と考える人がほとんど。私たちもまだ婚姻届を出していません。
日韓夫婦を含め、国際結婚の場合、ビザの関係で先に婚姻届を出すことも多いですが、私はいまビザの問題がないのでもう少しあとに提出するつもりです。
韓国の家族の変化
結婚式を終えてから、韓国の家族の変化が感じられました。
以前から娘のように接してくれていましたが、正式に家族の一員として認めてくれたようです。
いままでは新年の挨拶であるチョル(韓国伝統のお辞儀)やご先祖様への儀式(チェサ、チャレ)に参加しなかったのですが、結婚式後には参加するようになりました。
結婚式が終わった後すぐに旧正月があり、夫の親戚に会ったのですが、出産の話が出てきて結婚した実感が湧きました。結婚後、いつ子どもを産むのか聞かれるのは日本も韓国も同じみたいです。
国際結婚をしてみて、両家の親の助けがなければ成し遂げられなかったなと思いました。
大変だったことは事実ですが、その分忘れられない思い出がたくさんできました!
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