遠距離恋愛と聞くと「長続きするのかな」「すれ違ったらどうしよう」など、さまざまな不安がつきもの。どうにかして成功させたいなと思いますよね。
今回は、実際に遠距離恋愛をしていたという人たちに遠距離恋愛を成功させるコツを伺ってきました。
これから遠距離恋愛が始まる人も、遠距離恋愛中の人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
遠距離恋愛中の悩みや乗り越え方
――きょうは遠距離恋愛を成功させたという3名の方に、遠距離恋愛中の悩みや乗り越え方のコツなどを伺います。まずは自己紹介していただいてもよろしいでしょうか?
ミサトさん:はい。私は高校3年生のころから付き合い始めた彼氏と、大学4年間、北海道と青森で遠距離恋愛をしていました。昨年、私が晴れて北海道への就職が決まり同棲を開始して、遠距離恋愛が終わりました。
チカコさん:まだ23歳なんですね、お若い!学生時代の遠距離恋愛はいろんな誘惑も多そうなのに、すごいです。
ナツコさん:うんうん。本当にお互いのことを大切に思っているってことですよね。
ミサトさん:ありがとうございます!
チカコさん:私は先日、28歳の誕生日に入籍して遠距離を解消しました。彼との遠距離期間は2年で、日本とニュージーランドの遠距離恋愛でした。
ミサトさん:わぁ…!なかなか会いに行けない距離だったんですね。
チカコさん:はい、遠距離期間中は1年に1回、お正月にしか会っていませんね。
ナツコさん:それでも遠距離恋愛を成功させたなんて、すごいです。
チカコさん:ありがとうございます。でもさっき話を聞いた感じ、私はナツコさんが一番すごいと思うな。
ミサトさん:私もそう思います!
ナツコさん:そうですかねぇ…。私は今年で34歳になるのですが、10年間遠距離恋愛していた彼氏と、先日ついに入籍しました。
チカコさん:10年間って本当にすごすぎる!
ナツコさん:出会いのきっかけがオンラインゲームだったんですが、そのあとオフ会で初めて会って意気投合。すぐに交際がスタートし、10年経過していた…って感じですね。でも私たちは千葉と大阪で、そこまで遠すぎるってわけではなかったかな。
チカコさん:それでもオンラインで出会って、それから10年続いて結婚って素敵すぎる…いろんな遠距離カップルのお手本になってくれそうですよね。
ナツコさん:なんだか照れるなぁ(笑)。
――ありがとうございます。みなさん遠距離恋愛の期間が全然違いますね。遠距離恋愛中の方々に話を聞くと、「すれ違いやすい」「コミュニケーションが不足する」「気持ちがマンネリしやすい」「浮気の不安がある」という意見をよく聞きます。みなさんもそういった悩みはありましたか?
一同:ありました~!
ミサトさん:私は特に、コミュニケーション不足が大きくて…。お互いに卒業後の同棲に向けてバイトをしていたので、夕方以降は大体忙しいし、それに加えて彼はサークルにも入っていたので、連絡が全然取り合えませんでした。
チカコさん:お互いに多忙だと、連絡ってなかなかとれないよね。私も時差があったので、そのすれ違いやコミュニケーション不足はよくわかります。
――そのときは、どのように乗り越えてきたのでしょうか?
ミサトさん:私は、時間が取れたら絶対にビデオ通話するって決めてました。メッセージだけとか、声だけとかではなく、顔を見て話すようにするんです。あと『毎月この日だけは2人のビデオ通話デート日にする』って決めてましたね。お話しするだけの日もあれば、それぞれ同じメニューの料理を作りあったり、一緒に同じ映画を選んで視聴するってこともありました。
チカコさん:私もそんな感じ!どんなに忙しくても『この日だけは』って決めてましたね。
ナツコさん:離れているからこそ、2人だけの時間を意識して作るのって大事ですよね。
――なるほど。ほかにはどんな悩みがありましたか?
チカコさん:私は浮気の不安が…。
ナツコさん:わかる…。
ミサトさん:相手の交友関係が見えないからこそ、信じたくてもなんだかモヤモヤしちゃいますよね。
チカコさん:そうなの!私の場合は海外との遠距離恋愛だったから、なおさら不安で。というのも、1回彼が海外の職場の人たちとビデオ通話をつなげてくれたんだけど、みんな英語でば~っと話しててね、全然意味がわからないの。彼は通訳してくれるし、私も頑張って理解しようとしてたんだけど、電話切ってから、私蚊帳の外だったよな…って。置いてけぼりにされた気分で。しかもみんな美女ばかりで、私、本当に場違いで…。浮気されても仕方ないよな…まで思っちゃいました。
ナツコさん:離れてて、なおかつお互いの暮らしている環境も言語も全然違くて、ってなったらそうなるよね。本当につらかったと思う。
チカコさん:つらかった…いまとなっては笑い話ですけどね。でも、彼に言ったら負担になっちゃうだろうと思ってずっと我慢してました。
ミサトさん:私も我慢してました。彼が信じてくれているのに、私が信じないなんて、彼に失礼だよなって。
ナツコさん:そうなんだよね。自分が自分が、じゃなくて「相手はどうしてくれてるかな?」ってまず考えるのって、遠距離恋愛を成功させるためにはすごい大事なことだと思います。
――思いやりの気持ちをどれだけ持てるか、先ほどの「意識して連絡を取る」と合わせて覚えておきたいコツですね。10年間遠距離恋愛をしていたというナツコさんは、どんな悩みがありましたか?
ナツコさん:イベントごとがつらかったですね。
チカコさん:すっごいわかる…!クリスマスとか絶対に外に出れなかった。
ミサトさん:カップル見て嫉妬してましたね。
ナツコさん:そうそう、そうなの。私たちは2人と違って電車で行き来できる距離に住んではいたけど、それでも仕事の兼ね合いとかがあるから、なかなか都合も合わせられなくて。最初のころは日帰りでクリスマスや誕生日も過ごしていたんだけど、出費と時間の制限がしんどくてね…。結局、付き合って3年目を過ぎたころにやめたんです。それからもう、うらやましくてうらやましくて…。
ミサトさん:そのまま残りの7年、モヤモヤして過ごしたんですか?
ナツコさん:そうですね。ビデオ通話デートとかはしてたけど、7年間状況は特に変わらずです。ただ、気持ち的な変化はあったかな。
チカコさん:というと?
ナツコさん:別に、私たちだけが会えてないわけじゃないよなって思えるようになったんです。
ミサトさん:おお。
ナツコさん:全世界のカップル…っていうとほんとスケールが大きいんだけど、でもそれくらいの規模で考えたら、会えてないカップルも多いんじゃない?って。SNSとか見てたらそういうカップルってたくさんいたから、それが心を軽くしてくれたかな。
チカコさん:仲間の存在って大きいですよね。遠距離恋愛って孤独だから特に、同じ悩みを持っている人がいるって救われる。
ミサトさん:私も同じ学校の先輩が遠距離恋愛をしていたので、相談に乗ってもらってました。一人で抱え込んでると気分が落ち込むけど、離せる相手がいるだけでほっとしたな…。
――SNSがあるおかげで、仲間が探しやすくなりましたよね。最後に、遠距離恋愛中の思い出を教えてください。
ミサトさん:大学の夏休み、彼とお泊まりデートをしたことです!期間は1週間で、別れ際は寂しすぎて号泣したけれど、本当にいい思い出でした。遠距離中のデートって楽しいけど、別れがさみしいんですよね。
チカコさん:そうだよね、また会えなくなるんだ…って思うと私も毎回つらかったな。私の思い出は、誕生日に海外からプレゼントを送ってきてくれたこと!開けたら、たくさんのプレゼントがぎゅうぎゅうに入っていて「毎月君を思って買っていたんだ」って、12個も入っていました。ちょっと恥ずかしかったけど、いまでも素敵な思い出。
ナツコさん:遠距離だからこそ、プレゼントのうれしさもひとしおですよね。私は、帰りの新幹線からの景色かな…。10年間乗り続けた新幹線、入籍してもう二度と乗らないんだって思ったら、急にさみしくなっちゃって。新幹線に乗って彼に会いに行くときのわくわく、帰るときの寂しさと、次への期待。そういう気持ちがすごく素敵な思い出として残ってます。
ミサトさん:会うまでの時間が思い出になるのって、遠距離恋愛だけの素敵な特徴ですよね。
チカコさん:うんうん。いま遠距離恋愛中のみなさんも、もっと明るく、ポジティブに遠距離恋愛を楽しんでほしいですね!
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