こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は、韓国で暮らしながら感じた「日本と韓国、お互いの国で怖いもの」についてお話しします。
韓国人が怖いと思う「地震」
韓国人が日本に対して一番怖いと感じるのは、やはり「地震」だそう。
韓国では地震がほとんどなく、地震の避難訓練もほとんど行われていないことから、揺れたときにどう対処すればいいのかわからないと不安に思う人が多いです。
たとえば、筆者が日本語を教えている生徒のなかには、「日本留学を考えていたけれど、地震が怖くて諦めた」という人もいました。
日本人にとっても地震はもちろん怖いですが、日本では耐震建築や防災対策が進んでいますよね。学校や会社では定期的に避難訓練が実施され、防災グッズも普及していると思います。
きちんと対策がされていると知っているため、韓国人よりも恐怖を感じることがないのかもしれませんね。
日本人が怖いと思う韓国の「北朝鮮」
逆に、日本人が韓国について怖いと感じるのは「北朝鮮」ではないでしょうか?
日本では北朝鮮に対して「何をするかわからない」「不意にミサイルが飛んでくるかもしれない」といったイメージがあると思います。
実際、北朝鮮がミサイルを発射したと報道されると、知り合いの日本人から「韓国は大丈夫なの?」と心配のメッセージが届くこともあります。
しかし、韓国に住む人たちの多くは、北朝鮮を怖がっていません。
筆者が韓国に住んで驚いたことのひとつが、北朝鮮のミサイル発射があっても、韓国ではそれほど大きなニュースにはならないことでした。
ニュースに取り上げられても長時間の特集を組まれることはほとんどなく、あったとしても「北朝鮮が今年◯発目のミサイルを撃ったことに対して…」とさらっと報道されていて驚き。日常会話で話題になることも、ほとんどありません。
多くの韓国人は「北朝鮮と戦争が起こる確率は限りなくゼロに近い」と考えており、多少の挑発があっても実際に戦争になることはないと信じています。
筆者が日本語を教えている中学生の生徒も「北朝鮮がミサイルを撃っても、大したことではない」と平然としています。
共通すること
ここで共通するのは、「よく知らないものほど怖い」ということです。
自分が普段から慣れているものに対しては、対策を知っていることもあってそれほど恐れを感じません。
しかし、異なる国のリスクについては、情報が限られているため不安が大きくなりがちです。
たとえば、韓国を離れて日本に住んでいる韓国人のなかには「自分の国が休戦中という事実を客観的に見たらたしかに怖い」と感じる人もいました。
逆に、筆者自身も韓国に住んでいて日本の地震のニュースを見ると、実際に日本に住んでいたときよりも不安に感じることがあります。
これは、お互いの国で直接の経験がなく、情報も少ないため、未知の恐怖として捉えてしまうからではないでしょうか。
日韓で感じる「怖さ」って、お互いに違うのが興味深いですね。
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