辛抱強く犬と向き合ってますか?
この動画を見てください。見るべきところは、人間と犬です。
飼い主の愛情はすごく感じます。この犬を大事にしている気持ちも、見ていて伝わってきます。でもこの飼い主の愛情は、犬には理解できておりません。
これらは、犬の勉強するために、参考になる犬の行動と飼い主の感情などがよく見て取れる動画ですので、ご紹介します。
最初に言っておきますが、この人たちがやってることを私が推奨しているのではありませんので、誤解のないようにお願いします。
でも、多くの人は、おそらく彼らが行っているテクニックを学ぼうとするはずです。そして、真似するはずです。やらないでください。
犬と信頼関係を結ぶには、「言葉」を使ってはダメなんです。
私が紹介した動画は、あえて言葉が理解できないものにしました。言葉に頼ることができない動画です。
この動画でも、専門家は犬と向き合っているときに「言葉」を使いません。多少の声掛けはしますが、犬とコミュニケーションを取るため、とっても辛抱強いことがおわかりになると思います。
問題犬と向き合う…簡単に言いますが、自分の犬をハンドル、コントロールできなかったとき、みなさんこれほど辛抱強く犬と向き合ってますか?
これこそ、愛情だと私は思うんですよね。だから今回、こちらの動画を紹介しました。言葉ではないんです。愛情って。「情」なんです。「なさけ」ではありません。言葉にできない思いが「愛情」なんですよ。態度です。
犬を理解するには、言葉で理解できる知識も必要ですが、「感じる」感覚はもっと大切。再三、私は伝えてます。「日本語の動画を見るな!」ということです。
あえて、韓国語や英語…わからない言語でアップされている犬や専門家、飼い主の表情をみて、「何を言っているのか」という想像力がなければ、犬と向き合う為の「感覚」は芽生えません。
私が以前から、「日本の犬動画を見るな!海外の犬動画を見ろ!」と言っている理由がわかりますか?言葉という「犬と人間に不必要なもの」を除外するためです。
言葉をフィルターにして「犬」を見ると、この言葉を発している人の主観を受けてしまいます。「この犬はいま、怖がっています」と言われてそう見てしまうと、そう見えるんです。言われるがままに、見てしまうんです。疑問さえ持たずに…。
自分で感じなければならない。この感覚を多くの飼い主は持っておりません。
そして向き合うということに、時間を掛けようとしない。犬に時間を惜しむ人が、犬を理解できるわけがありません。
犬に語り掛けたり、犬に突っ込んだり、それらは「自分の心理」を作る為に行う行為です。
私も犬に話しかけたり、声をかけたりしますが、これは「自分の感情・心理」を表現するためのもの(ツール)。つまり、自分のための言葉なんです。
「こら!」って叱るのも、「やめろ!」と止めるのも、犬には言葉の意味は理解できません。言葉を出している「人」の内部の心理、気持ち、感情を生み出すためのものです。
人間はそう言葉を口に出した方が、気持ちを作りやすい…だから言葉を使うんです。
自分で「気持ち」を作ったら、それを態度として表す。ほとんどの人が、これをやっていません。
言葉で自分の感情を高ぶらせ、そのまま言葉を犬に浴びせる…これが、多くの方がやっていることです。
言葉を使わずに、犬に自分がどうしてほしいか、表現してみてください。手や体を使って、犬を動かして見てください。そして、犬の動きや表情を感じるために、あえて言語のわからない犬の動画などをどんどん見てください。感覚を鍛えるには、言葉は必要ありません。
言葉の通じない相手(人間)とコミュニケーションを取るには、どうしますか?身振り、手振りでなんとか伝えようとするはずです。表情で表すはずです。
困っている、怒っている、喜んでいる、悲しんでいる…これらの気持ちを、言葉を使わずに表現できるのです。
相手が犬でも同じということ。言葉が邪魔してることに気づいてください。
ご紹介した動画サイト、チャンネルには多くの動画が挙がっています。言葉がわからないものを、自分で感じて解釈する。そういう「感覚」を訓練することが、多くの人に必要です。
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- image by:Unsplash
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