解決するために大事なのは「妥協」と「コミュニケーション」
では、こうした喧嘩を解決するためにはどうすれば良いのでしょうか。調査によると、夫婦喧嘩を解決するために最も多かった方法は「どちらかが妥協する(39.6%)」でした。お互いに折り合いをつけることが、喧嘩を解決する最も簡単で現実的な方法のようです。
ほかには「納得するまで話し合う(18.8%)」「お互い妥協する(13.8%)」という方法もランクインしましたが、回答者のリアルな声を深掘りしてみましょう。
5位 言いたいことを言い合う
「お互い言いたいことを言い合って気付くと話し合いが終わっているので、きちんとした解決はしていないことがほとんどです」(30代 女性)
「お互いに言い合うことで、ストレスを解消して解決すると思います」(50代 男性)
「言いたいことを言えば終わり。『こんな物にお金をかけるのか』と思う物を買ったとしても、価値観は変えようがない」(60代以上 女性)
やはり言いたいことは直接相手に伝えてストレスを溜めずに解決している夫婦も多いようです。とはいえ、「価値観は変えようがない」という意見があるように、根本的な原因が解決したとも言えず半分諦めてしまっている人もいるのが現実です。
4位 ルールをつくる
「二人でルールを決めて、今後同じことが起きないようにする」(30代 男性)
「次は事前に話すことを約束してもらう」(40代 女性)
「今後どうするかを決めたら、大概おさまる」(40代 男性)
金銭感覚の差を埋めるのは難しいかもしれませんが、同じことを繰り返さないためにも、2人でルールを決めるのも一つの解決への糸口かもしれません。ハッキリとルールを決めてしまえば、根本から問題発生を防ぐ良い方法ですよね。
ちなみに具体的なルールを見てみると、「使用の限度額を決める」「高額な物を買うときは、事前に相談する」などがあるようです。
3位 お互い妥協する

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「すぐにお金が増えることはないので お互いの妥協点を見つけつつ、収支によって都度見直しをする」(20代 女性)
「どちらかの意見が通ったときは、意見が採用されたほうが何かを我慢する」(30代 女性)
「お互いの主張を聞いたうえで折り合いがつかない場合は、双方が歩み寄った地点で折り合いをつける」(40代 男性)
どちらか一方が妥協してしまってはストレスが溜まって同じ問題が起きがちです。そこで大事なのは“お互いが”妥協するということ。
お互いの意見を相手に伝えつつ、不公平にならないよう「ライブには行っていいが、年◯回と決める」といったルールを定めることで解決できるのだそうです。
2位 納得するまで話し合う
「問題が起きた理由を双方納得するまで追求し、一緒に解決策を考えることで解決を目指す」(30代 女性)
「お互いが納得するまで話す」(40代 男性)
「冷静に考えて話し合って解決します。使える金額は決まっていますので、範囲内でお互いが納得するよう、優先順位をつけて解決します」(60代以上 男性)
どんなことにおいても夫婦間の話し合いは大事ですよね。お金のやりくりについては、生活する上でとても重要なこと。やはりお互いが納得するまで話し合う夫婦が多いようです。
中には、相手を説得させるために資料や数字を用意している人もいるのだとか。「そもそも貯金や余裕がない」という現実を知れば、高額な買い物を避けられお小遣いへの不満も解消するかもしれません。
逆も然りで、どうしても欲しい物があるときは相手に納得してもらうべくプレゼンを用意する人もいるそうです。
1位 どちらかが妥協する

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「どちらかが妥協する。今回私が我慢したら、次回は夫が譲るなど、お互い生活の中でストレスが溜まらないようにしています」(30代 女性)
「妻が強いので、私の意見は却下されることが多いです。そのため本質的な解決になっていないですね」(40代 男性)
「私が妥協します。結局お金を出しているのは夫なので」(50代 女性)
3位の“お互いに”妥協するとは裏腹に、“どちらかが”妥協するという夫婦が一番多いことが判明しました。一方が妥協する理由として、「相手がしつこいから」「相手が話を聞こうとしないから」なのだそう。
お互いが順番に妥協するという夫婦もいるようですが、夫婦間でのパワーバランスがハッキリしている家庭では、一方が妥協している場合も少なくありません。
ほかにも、納得していないし解決もしていないにもかかわらず「喧嘩したくないから」という理由で諦めている人もいるようです。我慢してストレスを感じてしまってはよくないですが、平和に暮らしたい人はこの選択もありかもしれませんね。

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お金の問題は、夫婦間での喧嘩やトラブルを引き起こす大きな原因であることが改めてわかった結果となりました。
夫婦間でお金に関する価値観やルールをしっかりとすり合わせ、円満な家庭を築くためにはお互いの理解と協力が欠かせません。金銭感覚が異なっても、相手の立場を尊重し、解決策を見つけることで、夫婦関係をより強固にすることができるでしょう。
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