車がないと困るデメリットは?
7位 子連れ移動がしんどい(2.5%)
小さな子どもや大人数を連れての外出は、公共交通機関での移動に気疲れや体力的負担が大きくのしかかります。
広く幅を取るベビーカーでの移動も不便だったり、子供が嫌がれば抱っこしたりと、公共交通機関での移動に限界を感じ、「やっぱり車が必要だ」と実感する人が多いようです。
- <回答者の実際の声>
- 「電車での移動は、子どもが小さいと大変です」(30代 女性 埼玉県越谷市)
- 「子どもが複数人いたら自転車や徒歩の移動は難しいので、『車があれば移動は簡単なのに』と痛感します」(30代 女性 兵庫県尼崎市)
- 「子連れの旅行は、やはり車のほうが助かる。騒いだりすると困るし」(40代 女性 神奈川県藤沢市)
6位 送迎がしにくい(10.4%)
「子どもの習い事や部活動」「高齢になった親族の通院」など、送迎が必要な家族がいると車がない生活はかなりの負担となります。
家族の年齢や健康状態によっては、「車がない生活=生活の質が下がる」と感じるかたもいるようです。
- <回答者の実際の声>
- 「習い事などの送迎などが大変。自転車だと限界がある」(30代 女性 埼玉県上尾市)
- 「親を病院へ連れていくとき、タクシーを呼ぶことになるのは不便」(60代以上 女性 千葉県松戸市)
5位 時間に縛られる(12.2%)
公共交通機関を頼りにする車なしの生活では、「自分の都合」ではなく「ダイヤ」に合わせて動かなければなりません。
特に地方ではバスの本数が極端に少ないこともあり、「乗り遅れると1時間待ち」といったケースも珍しくありません。
- <回答者の実際の声>
- 「電車やバスは時間が決まっているので、好きなときに好きなところへ行けない」(30代 女性 茨城県那珂市)
- 「身内に不幸があり急に移動したいときに、車がなくて困ったことがある」(40代 男性 兵庫県神戸市)
- 「自由な時間に移動できない。とくに夜間は公共交通機関がないので困っている」(50代 男性 北海道北見市)
4位 行ける場所が限られる(21.0%)
車なしの生活では、当然ながら「行ける場所の選択肢」が狭まってしまいます。
結果として「行動範囲が制限される」ことが、車を持たないことの明確なデメリットとして浮かび上がっています。
- <回答者の実際の声>
- 「登山が好きなのですが、車でしか行けない登山口などが多いこと」(30代 男性 岐阜県岐阜市)
- 「公共交通機関での移動なので、選択範囲が狭まること」(40代 女性 千葉県市川市)
- 「道の駅など、車がないと行けない施設・場所には行けない」(50代 女性 広島県広島市)
3位 長距離移動が辛い(22.4%)
車があれば自由に遠出ができますが、車がない生活ではそうもいきません。
公共交通機関を乗り継ぐ手間や運行本数の少なさによって、長距離の移動が大きなストレスになっていることがわかります。
- <回答者の実際の声>
- 「遠出に時間がかかり過ぎて、行きたいところに行きにくい」(20代 男性 北海道札幌市)
- 「遠出をしようと思うと、移動に不便さを感じる」(40代 男性 福井県敦賀市)
2位 悪天候での移動が辛い(25.2%)
徒歩・自転車・公共交通機関を主な移動手段とするかたにとって、悪天候は非常に大きな問題です。
また、悪天候の日は子連れや高齢者との移動にも配慮が必要となり、「車があれば…」と感じる場面が増える傾向にあります。
- <回答者の実際の声>
- 「悪天候時の移動が厄介。公共交通機関使用の場合でも、乗り場まで向かう途中で濡れてしまう」(30代 女性 奈良県磯城郡)
- 「『酷暑』『氷点下の日』『雨の日』の自転車移動はキツイです」(40代 男性 兵庫県尼崎市)
- 「近所にアップダウンがあるため、雨の日の買い物は不便」(50代 女性 神奈川県川崎市)
第1位 大荷物を運べない(37.6%)

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車を持たないことで最も多くのかたが不便に感じているのは、「大きな荷物を運ぶことの難しさ」です。
「スーパーでまとめ買いしたいとき」「家具家電を買うとき」など、こういった場面では、配達サービスやカーシェア、タクシーなどの手段を利用すれば解決できるものの、「その都度費用がかかる」「面倒」と感じる人も多く、生活の自由度を下げている要因になっています。
- <回答者の実際の声>
- 「自転車やバイクでは持ち帰ることが困難な、大きな買い物」(20代 男性 兵庫県西宮市)
- 「大型家具店でカラーボックスを買うだけで、カーシェアの車が必要になる」(40代 男性 大阪府堺市)
- 「郊外や大型スーパーへ行く際、大量の荷物を運ぶのが困難」(50代 女性 東京都葛飾区)
車を持たない生活に必要な条件は?

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メリットが多いとはいえ、誰もが簡単に車を手放せるわけではありません。実際に「車なし生活」を実現している人たちが挙げた“必要条件”は以下の通りです。
- 公共交通機関を使える(73.2%)
- 商業施設が近い(48.7%)
- 医療機関が近い(10.6%)
これらが徒歩や自転車でアクセス可能な場所にそろっていることが、車なし生活の鍵となっています。
また、「カーシェア」「宅配サービス」「自転車やバイク」など、車の代替手段があることも重要です。
とくに地方では、「出勤がない」「家族の送迎が少ない」などの条件が整っていないと、現実的には難しいという声もありました。
- <回答者の実際の声>
- 「そこそこ本数があり、始発も遅すぎず終電も早すぎない駅から、徒歩10分以内に住んでいること」(30代 女性 大阪府大阪市)
- 「『商業施設』『病院』『駅』が近くにあり、自転車またはバイク置き場を確保できる物件に住むこと」(20代 男性 兵庫県西宮市)
- 「『スーパー』『ドラッグストア』『コンビニ』が徒歩10分圏内で、駅やバス停も同じ範囲にあること。ただ私が住む和歌山市は完全な車社会。車なしで生活できるのは、出勤の必要がないのも大きいです」(40代 女性 和歌山県和歌山市)
- 「カーシェアなど、必要なときにすぐ車を借りられる場所が近くにあることが重要だと感じます。また日常的な買い物や必要なサービスが徒歩圏内・自転車圏内にあることが、車を持たない生活を支えるためには重要な条件です」(40代 男性 東京都葛飾区)
まとめ
今回の調査からは、「お金がかからない」「健康的」「ストレスが減る」といった車なし生活のメリットが浮き彫りになりました。
一方で、「大荷物を運びにくい」「悪天候時の移動が辛い」「子どもや高齢者との移動が大変」などの課題も。
つまり、車を持たない選択が「正解」かどうかはその人の居住地・ライフスタイル・家族構成などによって変わってくるのです。
「無理に車を持たずに済む方法はないか?」と一度見直してみることは、家計を見直すうえでも大切な視点かもしれません。
便利と引き換えにしている“負担”に、気づくきっかけになるのではないでしょうか。
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