考え方次第で嫉妬心は「向上心」へ変えられる

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自分よりも優秀な人を見て「羨ましい」と思うことは誰にでもあります。僕だってある。いや、僕なんてたくさんある。
そして、「負けないように頑張ろう!」「自分もあんなふうになってやる!」と、思って努力する。
そうして向上心に繋げられる人はいいんですよ。負けたくないという「欲」は、何よりも人を成長させるから。
皆さんもあるはず。「成長したな」と感じたことの根底には、嫉妬から生まれた「欲」や「頑張り」が少なからずあったと思うんです。
けれど、そう考えられない人もいるのが人間社会。
「あいつは恵まれているだけ」「環境がよければオレだってできるのに」と、相手の成功を妬んで「あいつはラッキーだっただけ」と、相手の努力を認めずに。
自分ができないのを全て世間や他人のせいにして、努力をしない。自分で動こうとしない。
するとその人はいつまで経っても成長せずに、嫉妬心からすべてを病んでしまうでしょう。
それでもね、子どものころは仕方がない部分もあるかもしれない。子どもは何もできないし、周りの環境に委ねざるを得ないことも多いから。
けれど大人になれば、話は別。大なり小なり自分でできることは増えていく。その結果、可能性は少しずつ広がっていく。そこから抜け出せるかはすべて、自分次第なんですよ。
いつまでも、自分ができないことを他人や環境のせいにして、努力をしなければ何も成すことはできません。ただの質の悪い子どものまま。
そして不満ばかりが心に溜まり、心は蝕まれ、ついには体にも支障が出てくるのは当然。
嫉妬心は、心を蝕む有害な感情。
他人が持っているものを憎み、自分にないことばかりに意識を集中するから、どんどん劣等感が強くなる。自己肯定感も低くなる。
人が死ぬほどの努力して手に入れたものでさえ「あいつはラッキーだから」と羨んで、自分は努力すらバカにしてしない。
人の成功を「あいつは上司に気に入られているから」と蔑み、自分が仕事で結果を出そうと頑張ることもしない。
環境が悪い。親が悪い。運が悪い。
そんな心の濁りが沁みだしてきて、どんどん体をも蝕んでいった。
僕は聞きたい。ねえ、おまえ。
僕が知らない20年以上の間、ずっとそんな気持ちで生きてきたの?
友達や同級生をそんな目で見てきたの?
恨んでたの?憎んでたの?羨ましいとどんな時でも、下からじっとり見つめてたの?
そう思うと、子どものころに同じ仲間内で遊んだ楽しい思い出の分だけ、とてつもなく悲しい気持ちになったんです。
ずーっと音沙汰なかったのに。どうして今、会いに来たのかな?
もしかしたら、あのころの楽しかった思い出に浸りたかったのかもしれません。けれど、多くの人は大人になれば、それぞれの新しい人間関係ができている。
思い出も大事だけれど、今の家族、人間関係、環境を守るのに必死です。どちらが優先かは、言うまでもない。
成長しない人ほど、過去の思い出に浸りながら生きるしかないのかもね。
頭の中で繰り広げられる「格付け」

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はっきり言うとね。こんなふうに嫉妬や妬みの人の頭の中って、他人に対して無礼な格付けしているだけなんです。
自分勝手に「こいつは自分より下」「あいつは自分と同じくらい」とランク付けして、相手の方がうまくいくのを見ると、自分一人で勝手にイライラしたり、ムカついたりしている。
僕のことも自分よりも下だと思っていたんだろうなあ。こっちはそんな意識すらなく、ただの友達だと思って遊んでいただけなのにね。
悲しいけれど、これがリアルな現実でした。
結局彼は、「俺はお前の本なんて読まねーし、買わねーけどな」とか「よくやるよな、そんな水商売」とか「こんな仕事長続きしねーよ」みたいなことを独り言のようにブツブツ言って(だけどメシはしっかり食べて)、礼も言わずに出ていきました。
別にお礼言われたかったわけじゃないけど、なんか寂しかったなあ。
僕の本当の姿を見て、笑ってやろうと思ったのかもしれない(一応SNSで発信していますから、それなりに派手には見えているのかも)。
ただ、皆さん知っての通り、僕は虚栄の暮らしをしていないんです。本当に地味にコツコツ、毎日毎日地道に仕事をして、ワカさんと一緒に暮らしています。
確かに本当の僕はSNSほどキラキラしていないけど、SNSよりも無骨な力はあると思ってます。
一生懸命生きています。一生懸命書いています。
そのパワーを、きっと感じちゃって、それ以上嫉妬できなかったのかもしれないなあ。
うん、オレってすごいなあ。いや、オレたちってすごいなあ。
僕らはファンと一緒、一緒に作品を作り上げてる。それにきっと、恐れをなしたんでしょう。
もう、会うことはないかな。サヨナラ、昔の友達。きっともう交じり合わないよ。一緒にいたくないもの。
おまえはおまえで、自分の道を行ってくれ。そして、気が付かなければ、底まで落ちて行け。人生はいろいろありますね。
とにかく言えることは、嫉妬や妬みは心だけでなく、長い年月で体まで蝕む。
そんな体の壊し方をしないためにも、僕も気をつけようと感じた出来事でもありました。
あ……僕は飲み過ぎ注意だ!!えへへ。
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