9割が支持する「子ども自身が見つけた学び」の大切さ

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では、保護者自身は、子どもの学びに対してどのような考えを持っているのでしょうか。
「『大人が決めた学び』ではなく、『子ども自身が見つけた学び』は大切だと思うか」という質問に対して、「とてもそう思う」が49.6%、「ややそう思う」が40.4%で、合わせて9割もの保護者が肯定的に回答しています。
この圧倒的な支持は、学びの主体を子どもに置く教育観が、広く浸透していることを示しています。保護者は、一方的に教えられる学びよりも、自ら気づき、考え、行動する学びを重視しているのです。
背景には、変化が速い現代社会において、知識の量よりも「自分で課題を見つけ、解決する力」が求められているという現実があります。
答えのある問題を解く力ではなく、答えのない問いに向き合う力。それこそが、これからの時代を生きる子どもたちに必要だと、多くの保護者が感じているのでしょう。
保護者が求める学びの環境。「好奇心」が出発点に

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では、保護者はどのような学びの場が望ましいと考えているのでしょうか。
「子どもにとって、どのような学びの環境が望ましいと感じるか」という質問では、「好きなものを調べたり深掘りしたりできる環境」が59.5%で最も多く、「体験や社会とつながる学びができる環境」が49.1%、「興味や関心を起点に学べるカリキュラムがある環境」が38.4%となりました。
約6割の保護者が、子どもの「好奇心」がそのまま学びにつながる環境を求めていることがわかります。
教科書に沿って進める授業ではなく、「これ、もっと知りたい!」という気持ちから始まる学びこそが、本当の成長につながると考えているのです。
また、体験や社会とつながる学びも半数近くが支持しており、教室の中だけで完結する学びではなく、実際に見て、触れて、感じる体験を重視する傾向が見て取れます。
興味や関心を起点にしたカリキュラムへの支持も高く、学力中心の画一的なカリキュラムではなく、子どもの「好き」から広がる学びの設計を求めていることがわかります。
「体験から学ぶ力」を育む場の条件

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「体験から学ぶ力」は、どのような場で育まれると保護者は考えているのでしょうか。
「『体験から学ぶ力』は、どのような場で育まれると思うか」という質問では、「子どもの『やってみたい』という気持ちを尊重してくれる場」が60.0%で最も多く、「子どもの意見や気づきを引き出してくれる大人がいる場」が44.4%、「試行錯誤や失敗が許される場」が39.6%となりました。
6割の保護者が、子どもの意欲を最も大切にする場を求めています。「これやってみたい!」という気持ちを「いいね、やってみよう」と受け止めてくれる環境こそが、子どもの挑戦心を育むと考えているのです。
子どもの意見や気づきを引き出してくれる大人の存在も重視されており、一方的に教える先生ではなく、子どもの思考を引き出し、対話しながら学びを深めてくれる大人を求めていることがわかります。
試行錯誤や失敗が許される場も4割近くが支持しており、結果よりも過程を重視する姿勢が広がっていることがうかがえます。
失敗を恐れずにチャレンジできる環境こそが、本当の学びを生み出すと、多くの保護者が感じているのです。
安心して預けられる学びの場の条件。「個性の尊重」が最重要

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最後に、保護者が求める「安心して預けられる学びの場」の条件を見ていきましょう。
「子どもを安心して預けられる学びの場に、どのような要素があるとよいか」という質問では、「子どもの個性やペースを尊重する姿勢がある」が58.2%で最も多く、「多様な背景の子どもたちが共に学べる環境」が38.3%、「教員免許など教育の専門性を持つスタッフがいる」が36.6%となりました。
約6割の保護者が、個性やペースの尊重を最も重視していることがわかります。安心感の基準は、設備の充実度や立地ではなく、「この場所は、うちの子をちゃんと見てくれるだろうか」という“人”と“姿勢”にあるのです。
多様な背景の子どもが共に学べる環境への支持も高く、画一的な集団ではなく、さまざまな個性を持つ子どもたちが互いに刺激し合いながら成長できる場を求めていることがわかります。
教育の専門性を持つスタッフの存在も重視されており、ただ預かってくれるだけではなく、子どもの発達段階や特性を理解した上で関わってくれる専門家の存在が、安心感につながっていることがうかがえます。
まとめ
今回の調査から、現代の保護者が子どもの教育に対して、明確な思いを持っていることが明らかになりました。
保護者が本当に求めているのは、テストの点数を上げる場所ではありません。子ども一人ひとりが、自分らしく学び、成長できる場所なのではないでしょうか。
学校や社会が協力し、子どもの興味と成長を支える仕組みを築くこと。それが、これからの教育において最も大切な課題といえるでしょう。
あなたのお子さんは、今、どんな表情で学校から帰ってきますか?その表情の中に、もしかしたら、大切なメッセージが隠れているかもしれません。
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