キャッシュレス化が推進されるいま、子どもにお金の価値を教えたり、子どもの金融リテラシーを高めたりするための「金融教育」に関心が集まっています。
しかし、まだお金を使った経験が乏しく、経済についての知識を持たない子どもたちに、クレジットカードやインターネット決済サービスを使わせることに懸念のあるパパ・ママは多いのではないでしょうか?
実際に、「子どものお小遣いは現金派」という方が9割を超えているそうです。
その一方で、ますますキャッシュレスが一般化し、金融サービスが多様化する時代を生きていくこれからの子どもたちに、金融教育は必要不可欠ですよね。
時代の転換期に子どもを育てるパパ・ママは、子どもたちとお小遣いとの関係をどのように考えているのでしょうか。
イー・ラーニング研究所が、子どもがいる20〜50代の親(男女)133人を対象に実施した「子どものお小遣いに関する調査」の結果から、現代のお小遣い事情を見ていきましょう。
子どもにお小遣いをあげている人は約4割
「子どもにお小遣いを渡していますか」という問いでは、「はい」が43%、「いいえ」が57%となり、子どもにお小遣いを渡していない人のほうが渡している人を若干上回る結果となっています。
お小遣いの渡し方は「現金派」が9割越え
さらにお小遣いを渡している人のうち、「お小遣いの渡し方は次のうちどれですか」という問いでは、「現金」という回答が9割を超える結果となりました。
「クレジットカード」「ICカード」「プリペイドカード」という回答もありましたが、ごく少数で、お小遣いは現金で渡す方が大多数を占めていることがわかります。
また、「ご回答いただいた方法でお小遣いを渡している理由は何ですか」という問いでは、「やり取りがスムーズだから」がもっとも多く、続いて「管理がしやすいから」「利便性が高いから」といった理由が多くあげられました。
社会的にはキャッシュレス化が進んでいるとはいえ、お金管理の初心者でもある子どもたちにとっては、「現金」という目に見える形のほうが、お金の概念を学んだり、管理もしやすかったりするのかもしれません。
お金が増えたり、減ったりしたことがわかりづらい「クレジットカード」「ICカード」「プリペイドカード」「スマホ決済サービス」「デビットカード」「仮想通貨」などは、ある程度お金の概念や経済の仕組みが理解できるようになってから、と考える保護者が多いのかもしれませんね。