「これからは個の時代だ」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
終身雇用が崩れ、大手企業に入社しても、定年退職まで勤め上げ、退職金をもらって悠々自適な余生を送る…なんてライフプランを描くことが難しい世の中になっています。
組織に頼らず、自分の力で、自分の人生を切り拓いていく時代において注目されているのが、自分で情報発信を行い、コミュニティを作り、自分をブランド化していくような新しいビジネスモデルです。
今回は、毎月1,000人が集まる講演会を成功させるベストセラー作家であり起業家の岡崎かつひろさんのメルマガから、「AKBに学ぶコミュニティビジネスのポイント」をお届けします。
まずは10人、自分のファンを作ろう
「岡崎さんは毎月1,000人も人を集めていてすごいですね。どうやったらそんなに人をあつめられるんですか?」という質問をたくさん受けます。
1,000人とまではいなかなくても、自分のまわりで10人でも20人でもいいので、自分自身のファンを作ってみる。まずは100人くらいを目標にできるといいですね。
知り合いの人がこんな話をしていました。「マスメディアを相手としたアイドルが普通に生活できるほどの収入を稼ぐのは大変だけど、50人100人規模の人たちを相手にしている地下アイドルは比較的簡単だ」と。
宣伝費にお金をかけていなし、50人100人のファンの人たちが月5,000円とか1万円とかを使ってくれたら、しっかりとしたビジネスに育っていきます。
きょうはこのアイドル、なかでも大きく成功したAKBのメディア戦略から「コミュニティづくり」について考えてみたいと思います。
三層のメディアでブランディングする
僕は、情報発信には三層あると考えています。1つは「マスメディア」。これはテレビ、新聞、ラジオ、Webメディアなど、より多くの人たちに届けることを目的にしたものです。
2つ目は「SNS(ソーシャルメディア)」。これはなんらかのつながりがあって、はじめて発信できるものです。SNSに関しては、フォロワーの人数によって影響の範囲(広さ)が異なります。
たとえば通販番組を100人みたら1人買うかどうかでしょう。しかし、100万人が見ていたら1万人が買うわけなので、それが大きな訴求力になってきます。
それと同じで、SNSも1万人登録があったら100人買ってくれたらいいなという世界だと思います。そこには母数が必要です。とにかく母数を大きくすること、広げていくことが大事です。
そして3つ目がリアルなコミュニティ。この3つのかけ算をしている人たちが、いま世の中で結果を出している人たちです。堀江貴文さん、キングコング西野さん、はあちゅうさんなど、みんなこの3つのコミュニティのかけ算をやっています。
マスメディアではいえないことをソーシャルメディアでいって、ソーシャルメディアではできないことをリアルなコミュニティでやる。僕も、これと同じようにやっていきたいと考えています。