こんにちは。韓国在住3年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。
日韓両国で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、日本に帰国できる日も遠くないかも?と思える今日この頃。両国間の入国制限が緩和されていくといいですね。
そんな期待感もあるからか、SNSのメッセージを通して、「どうやって韓国で日本語教師になりましたか?」「どうすれば韓国で日本語教師として働けますか?」という質問をよくいただきます。
今回は、「韓国で日本語教師になるためのHOW TO」と「在韓日本語教師のリアル」をご紹介します。韓国で日本語教師になりたい方はもちろん、韓国で暮らすことに興味のある方や在韓韓国人の働き方に関心のある方は、ぜひご覧くださいね!
韓国で日本語教師になるための条件
「四年制大学の卒業資格があること」が、正規でビザを取得し、韓国で日本語教師として働くための必要条件です。
それだけではなく、塾によっては韓国語や日本語教育の経験があること、教育免許を持っていることなどが要求されることもありますが、とりあえず四年制大学を卒業してさえいれば、日本語教師として働くための就労ビザ取得の要件は満たしています。
韓国で日本語教師になる方法
韓国で日本語教師として働く方法はさまざまですが、就労ビザを発行してもらって働くのであれば、かなり幅が制限されます。
というのも、ビザを出してくれるのはSISA、PAGODA、YBMといった大手の塾くらいで、そこで働くと掛け持ちができないからです。
こうした大手塾は、お世辞にも待遇がいいとはいえません。朝から晩まで働いてやっと生活できるぐらいの給料だったり、時給制だったり、土日にも授業があったり…。その代わり、住む場所を提供してくれたり、3度の食事代を補助してくれたりします。
また塾に売り出してもらって人気講師になることができたり、塾からのヘッドハンティングを受けて授業をしている優秀な先生たちの授業を見ることもできるので、スキルアップに繋げたりすることはできます。履歴書に書くと転職の際に有利になるので、ここで働きたいという韓国人も多いです。
給料もいいとはいえないし、ハードな授業の毎日が待っていますが、ここで1年以上キャリアを積んだ後は(ビザの問題をクリアすれば)、ある程度選択肢が広がります。運やタイミングもありますが、日本企業への出講や芸能事務所での日本語授業、1:1の授業専門の外国語塾、プライベートレッスン、韓国の政府が行っている就活生のための日本語授業などです。
ちなみに、私もここで1年半ほど働いたのですが、転職先で給料が2倍以上になり、その後の仕事の幅もふえました。もう戻りたくはありませんが…(笑)。
このように、日本語教師は就労ビザだけで働くには厳しい環境ですが、配偶者ビザを持っていたり、韓国籍を持っていたりする方には本当におすすめの職業です。
日本語教師の給料は?
みなさんが気になるのは、「いくらもらえるのか」ということではないでしょうか。
ここでは時給で書きますね。最初はだいたい1 万5,000ウォン∼2万ウォン(1,500円〜2,000円)ぐらいから働き始める人が多いです。韓国語ができたり、大学の専攻が日本語教育と関係があったりすると、もう少し高いスタートになります。
そのあとある程度成果を出したりキャリアを積んだりすれば、そこからは本人次第です。3万ウォン(3,000 円)、4万ウォン(4,000円)、5万ウォン(5,000円)…と、どんどん上がっていきます。単発の授業で10万ウォン(1万円)を超えることもあります。
日本語教師として働いてみて思うこと
どの仕事もそうでしょうが、日本語教師の給料、授業内容は本当にピンキリです。
いままで多くの日本語教師に会ってきましたが、最低賃金で10年間ずっと働いている人もいますし、スタート時からほかの人よりも多くもらっている人もいます。
どのような授業をするか、給料の交渉をどのようにするか、すべて自分次第です。しかし、ビザの種類によって働き方やその自由度が変わってくるので、自分の力だけでは何ともし難い部分もあります。
もし、とりあえず韓国で働いてみたい、最初は給料をたくさんもらえなくてもいい、というのであれば、大手塾で働いた後に選択肢を広げていくという方法を取ってみるのもいいのではないかと思います。
10年ほど前は四年制大学を出ていなくてもビザを発行してくれる塾も多かったようですが、いまは法律も変わり、ビザの条件が厳しくなってきています。
韓国で日本語教師になりたい!という方は、いまからできるかぎりの準備をして、新型コロナウイルスが落ち着いたころに、いいスタートを切れるようにしてくださいね。応援しています!
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