こんにちは。韓国在住3年目のライターHAZUKIです。韓国人男性と結婚し、現在は韓国で日本語講師として働いています。
実は私、韓国に住み始めて「お金に対する価値観」がガラリと変わりました。日本と韓国とでは、お金との向き合い方や考え方が少し違うのです。もちろん、人による部分はありますが…。
今回は、在韓日本人である私が感じた、日本人と韓国人の「お金に対する考え方の違い」についてご紹介します。
TODAY’S CONTENTS
- 日韓でこんなに違う!「100万円貯めたいと思ったらどうする?」の答え
- 日韓でこんなに違う!「今月ピンチと思ったらどの支出を減らす?」の答え
「100万円貯めたい」と思ったら、何する?
みなさん、100万円を手に入れたかったらどうしますか?
日本の雑誌やWebサイトでは、「5年間で1000万円貯金する方法」「100万円貯まる節約術」といった記事をよく見かけます。
10代〜20代前半の若い人たちは少し考え方が違うのかもしれませんが、私と同じ20代半ば、もしくはそれ以上の日本人は、どちらかというと「お金をつくる(貯める)=節約する」と考える人が多いのではないでしょうか。
私も、日本にいるときはそう考えていました。日本人はお金を手にしようと思ったとき、「自分のいまの現状からどうお金を捻出するか」に重きを置くのかな、と思います。
その一方で韓国人は、100万円貯めたかったら、まず履歴書をアップデートします。仕事を頑張って、勉強もして、いまよりいい会社に転職します。
日本でも終身雇用の会社は少なくなりましたが、それでも3年以上働く人が多いですよね。韓国人は長くて3年、短くて1年ほどで転職します。転職する理由は、自分に合わないから、気に入らないからではなく、「いまよりいい待遇の職があるから」です。
韓国で中途入社をする際は、年齢や経験年数に応じた決まった年俸(韓国では給料を年間で計算して出すので、給料=月給ではなく、給料=インセンティブ報酬も含めた年収と考えます)があるわけではなく、自ら会社と交渉します。ですから、自分の上司が自分よりも給料が低い、自分の同期が自分より給料が高い、なんてことがあり得ます。
私は一介の日本語教師ですが、それでも直接会社と授業料の交渉をします。募集要項に目安の授業料は提示されていますが、その額に満足いかない場合「ちょっと待って!」です。いままで自分は誰とどのような授業を行って、いくらもらっていたとか、そこからこんなスキルを身につけたから、いまはそれ以上の価値が提供できるはずだ、などと担当者の人にネゴシエーションします。
自分の納得できる金額だったら仕事をするし、どうしても満足できなかったら、いまの会社で働きながら機会を待ちます。韓国の人は、お金を手に入れたかったら「環境を変えよう」と考える人が多いのです。
また、今月ピンチ!と思ったときの支出の減らし方も、日本と韓国では違いがあるのです。