交通費が支給される日本人、食費が支給される韓国人
先ほどは長いスパンで考えたときの節約方法の比較でした。でも「今月ヤバイ!」なんていうときは、韓国人だって環境云々とはいっていられません。では韓国人は、何の支出を減らすのでしょうか?
日本だと、ご昼ごはんをお弁当にしたり、節約食材を使ったりして、割と手が出しやすい「食」の支出を減らす人が多いですよね。日本のたいていの会社は交通費を支給してくれるので、まずは交通費から節約するという社会人はあまりいないと思います。
一方の韓国は、会社が交通費を支給するという文化はありません。電車やバスなどの公共交通機関が国営なので安いという理由もありますが、交通費は自己負担です。
そのため、駅から会社まで歩いて行ったり、自家用車を使わず公共交通機関を使ったり、最近だとレンタル自転車やレンタルキックボードなどに乗って通勤する人が多いです。
しかし日本と違い、韓国の会社では食事代が支給されることが多いので、ランチ代を節約することはまずありません。無料の社員食堂が併設されている大手企業もありますが、小さい企業などは食事用のクレジットカードを社員に貸与していたりします。私も塾で1日中働いていたときは、お昼ごはん代と晩ごはん代がそれぞれ支給されました。
こちらの記事でも「韓国で食事をすると、おうちごはんでも外食でも、肉か魚の主菜と数種類のおかずが必ず出てくる」ことをお伝えしましたが、韓国人は食に対する情熱がすごいので、食事を抜くのは最後の手段だし、いくら忙しくても食事はキチンと摂らなくてはいけない、と思っている人も多いです。
お隣の国ですが、文化も違えばお金に対する考え方も違ってきますね。最近では競争社会に疲れた韓国人が、日本の安定した生活に憧れているという話もよく聞きます。
みなさんは、交通費が支給される日本と、食事が支給される韓国、どちらがいいですか?
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