こんにちは。よりよいコミュニケーションについてセミナー・講師をしている山本衣奈子です。
きょうは、「待たせるときのマナー」についてお話します。
「ちょっと待ってて」
この言葉は案外気軽に使いがちな言葉ですが、場合によっては相手に対して大変失礼になることもあるので、使い方には気をつけたいところです。
“時間”は有限です。そして、“時は金なり”という言葉があるくらい、とても貴重です。誰かに「待っててもらう」ということは、その誰かの「時間をもらう」ということです。
自分にとってはたったの数分かもしれませんが、相手にとっては人生の大事な数分です。「ちょっと待ってて」だけで気軽に済ませている人は、知らないうちに時間泥棒になっているかも?
以前、「ちょっと」と言われたのでそのまま待っていたら、「30分」ほど待つことになったことがありました。
後ろの予定もなかったので、待つこと自体には問題なかったのですが、30分だとわかっていればしたかったこと、やろうと思えばできたことが
色々あったのになと思いました。
たとえばメールチェックとか、電話とか、読書とか、周囲の散策とか…。
すぐに戻ってくると思っていたので、パソコンを広げたり電話や読書をしたりしていたら、戻ってきたときに、気を遣わせてしまうかもしれないし、散策に出かけたりしたらいなくなったと焦るかもしれないし…と特に何もせずに待っていました。
そしてその待ち時間、長く感じるんですよね…。
これでもし、後ろの予定も詰まっていたら、だんだん慌ててくるでしょうし、ものすごく困ってしまいますよね。
「そんなに気にしなくても…」というのもたしかにありますが、「ちょっと」という響きには、ほかのことが入る隙を感じさせないものがあります。
「後の予定は大丈夫?実は◯◯をすぐにしなければならなくて。申し訳ないのだけれど、30分ほど席を外してもいいかな?」
とあらかじめきちんと伝えてくれていれば、何の引っ掛かりもなく、待ち時間を別なことにあてて、さほど長く感じることもなかったかもしれません。
相手を大事にするとは、相手の時間を大事にすることでもあります。
待たせるときは、せめて下記のことをしっかり伝え、確認するのがマナーです。
- 後ろの予定の有無
- 理由
- 待たせる時間
時間泥棒にならないように気をつけましょう!
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