整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
衣替えは年に数回あるので、シンプルで負担なくできるのが一番ですよね。
もしかしたら、「これまで大がかりな衣替えをしていて途中で断念してしまった」「そもそも衣替えの仕方がよくわからない」というかたもいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、よく聞かれる衣替えのポイントとして、衣替えの時期、寒暖差にも困らない衣替え法、衣類の整理、ハンガーと畳む衣類の使い分け、より使いやすくするための収納法をご紹介します。
衣替え時期の目安は?
住んでいる地域でも気温差があるため、ずれはありますが、一般的には、6月と10月ごろに行い、春夏・秋冬でチェンジするのが定番です。目安は「学校の制服の衣替え」がある時期あたりと捉えるとわかりやすいですね。
そして、衣替えを行う日は、からっと晴れた日がおすすめです。
ただ最近は、ウォークインクローゼットなど収納空間も多様化したことで、衣替えをしないというかたもいらっしゃいます。
「衣替えは絶対必要!」というよりも、収納空間によって必要な家庭と必要ないご家庭があります。ここでは、必要なお宅のためのラクできる衣替えをご紹介していきます。
一般的な「春夏・秋冬」で衣替えする必要もない
春夏物・秋冬物で衣替えをした際、寒暖差のある日に衣類をしまって困ったという経験はありませんか?
そんなかたにおすすめなのが、我が家の寒暖差にも困らない、そしてラクな衣替え法です。
我が家は寒暖差に困らない衣替え!
我が家では、「夏物・冬物」だけを衣替えしています。
春物・秋物はちょっと羽織れる衣類や薄手の衣類が多く、気温の急変に対応しやすいです。
また、春物・秋物は衣替えはしていないので、通常の6月・10月という衣替えルールではなく、その年の気温などで自由度の高い衣替えにしています。
夏・冬だけの衣類をチェンジするだけなので、大がかりな移動がなくなり衣替えもラクというわけです。
もしも、「春夏・秋冬」で衣替えをしたい場合は、「通年物コーナー」をすぐに取り出せる場所に作っておき、寒暖差に困らない収納にしておくと、いざというときに困らず快適なクローゼットになりますよ。
まずは、衣類の「整理」から
衣替えをすることはメリットもあります。衣替えのタイミングで自然に衣類の整理をすることができるからです。
整理のタイミングは、これからオフシーズンになるモノから始めます。
これからオンシーズンになる衣類の整理は着ていないモノも、「もしかしたらこれから着るかも?」と後ろ髪がひかれやすく整理がストップしがちです。
整理の際についでに掃除もしておくとよいでしょう。
衣替えはシンプルにかぎる!
毎年行うことなので、どう衣替えするかを決めましょう。このとき、複雑にはせずシンプルでかんたんな衣替えがおすすめです。
衣替え時、どの空間とどの空間を入れ替えるのかを考えるとよいでしょう。
クローゼットの一つの空間で衣替えを完結させるのか、オフシーズン物は別の場所に移動させるのかでも変わってきます。
クローゼットや押入れ内で完結したいかた
引き出しがある場合
衣装ケースなど何段かの引き出しがあるようなクローゼットなら、引き出し内だけの衣類移動が可能です。
腰高は使いやすい高さになるので、オンシーズン/通年モノは使いやすい高さに、オフシーズンは足元と、引き出しの段で衣類をチェンジするだけでかんたんに夏物・冬物を衣替えできます。
押入れなど奥行きがある場合
奥行きがある収納空間は、手前と奥で収納を分けることができます。手前には「オンシーズン・通年モノ」を、奥には「オフシーズン」と使用頻度で分けるとグッと使いやすくなります。
このとき、奥のモノを取り出しやすくするためにも衣装ケースなどはキャスター付きにして衣替えがラクになる仕組みを作っておくとよいでしょう。
枕棚がある場合
枕棚は頭上にあり手を伸ばす場所。いわば、一番取り出しづらさを感じる空間です。
取り出しづらい空間は、「オフシーズン」のモノを収納しておくと空間を無駄なく使えます。取っ手付きの軽い素材の収納用品を使用すると取り出しやすくなりますよ。
オフシーズン衣類は別の場所に移動させたいかた
クローゼット空間が狭い場合などは、クローゼット内には「オンシーズン」、「通年物」だけを収納し、「オフシーズン」は別の場所に保管することで空間を有効に使えます。
ただ、移動場所を近くにしたり、取っ手つきやキャスター付きなど、移動に負担がかからないようにするとよいでしょう。