待ちに待った新婚旅行!と思っていたのに、まさかホテルであんなハプニングが起こるなんて…。
今回は、新婚旅行中に滞在したホテルで思わぬハプニングに遭遇してしまったという、3組の夫婦のエピソードをご紹介します。
新婚旅行でいい雰囲気…と思ったら清掃員が入ってきて!?
Aさん夫婦は、新婚旅行でヨーロッパを訪れたそうです。
4泊5日の滞在期間中、2つのホテルに泊まったようなのですが、最初のホテルで「冷静に考えれば怖い!」という状況に遭遇したとのこと。
「そのホテルはとても評判がよく、ホスピタリティもすごくて、英語がそんなに得意なわけではない私たちにも丁寧に接してくださいました。
『新婚のおふたりにおすすめだよ!』といろんなお店もピックアップしてくれて…そのホテルに泊まったのは2泊だけでしたが、とてもいい時間を過ごせたなと思っています。
ただ、あんなトラブルがあったせいで、次泊まるかどうかは検討中。そのトラブルというのが、部屋に突然清掃員が入ってきたという大事件です」
当時は笑い話だったというエピソードを、Aさんは慎重に話しはじめました。
「2日目の朝。予約していた美術館のガイドツアーまで時間があった私たちは、部屋で朝食を済ませた後、少しのんびり過ごしていました。新婚夫婦がふたりきりでのんびり…となると、自然と距離も近くなっちゃうのはみなさん想像つくと思います。
なんとなくいい雰囲気になって、お互いに気持ちが高まりだしたとき、突然入口のドアがガチャッと開いたんです。服を脱いだ状態のまま固まってたら、寝室に知らないおじさんが入ってきて。
そして夫の姿を見るなり、『Oh my god!』と叫んで、謝りながら、それでも顔は笑って、去って行きました。見た感じは清掃員っぽい風貌だったので、いないと勘違いして入ってきちゃったのかなとは思うのですが…」
服を脱いだ状態で、清掃員とばったり会ってしまったというAさんご夫婦。
後ほど廊下で出会った清掃員に、夫はこっそり謝られたそうで、「君の妻のことは一切見ていないから安心しろよ」とも言われたんだとか。
しかし帰国後、この話を友人に話すととんでもない言葉が返ってきたんだとか…。
「それ、『泥棒だったら本当に危なかったね』と言われました。実は私たち、日本にいるときの感覚で過ごしていて、『部屋にいて起きているときは、鍵をかけなくて大丈夫だろう』って、鍵をかけずに過ごしていたんです。
いま思えばすごく不用心ですよね。あの人が本当の清掃員だったからよかったけれど、もし泥棒だったら、難なく部屋に侵入してきて、私たちは無防備な姿のまま殺されてしまったのかなって怖くなりました」
海外旅行の際は、普段以上に戸締りに気をつける必要がありますね。
まさかのダブルブッキングで部屋がない!
続いて話を伺ったBさん夫婦は、海外旅行でまさかのダブルブッキングを経験したんだとか。
「新婚旅行はハワイでした。4カ月くらい前から宿を決めて、予約も済ませており、航空券も早めにとって、アクティビティもしっかりチェックして、予定は完璧…なはずだったんです。だけど宿についた途端、とんでもないことを言われました。
『ごめんなさい、あなたたちが滞在する予定だった部屋に、すでにほかの方が泊まっているんです』って。大きなキャリーケースを持った、観光客丸出しの日本人夫婦が、フロントでぽかん…ですよ」
完璧な計画を組んできたはずの新婚旅行で、まさかの出鼻をくじかれてしまったBさん夫婦。
そんな様子を見て、ホテルの人は申し訳なさそうに話を続けます。
「もちろんホテル側のミスなので、なんとかすると言ってもらえました。部屋の差額も返金するから安心してと。ただ、私たちはツインの部屋を予約していたのに、案内された部屋がシングルの、とっても狭い部屋だったんですよね」
まさかの単身者向けの部屋に案内されてしまったというBさん夫婦。
シングルベッドで大の大人が2人寝るのは、少々厳しいものがあります。
「『さすがに狭いからもう少し広い部屋はないの?』と聞いたら、『君たちみたいなラブラブ夫婦にはこの部屋が一番ピッタリだよ!』と言われました。慣れない海外でクレームを言うのも難しく、承諾するしかなくて…結局3泊4日のハワイ旅行で、私たちはシングルベッドで密着しながら寝る羽目になったんです」
まさかのハプニングに笑うしかなかったというふたり。ただ、景色だけは最高だったようです。
「もともとオーシャンビューが売りのホテルで、ビーチまでは歩いて数十秒。部屋の狭さは気になるものの、ロケーションのよさに、モヤモヤとした気持ちは一瞬で吹き飛びました。
後から知ったのですが、その部屋はスタッフの休憩兼仮眠室的な場所で、お客さん用の部屋じゃなかったみたいなんですよね。どおりで設備もあんまり整っていないし、そんなにきれいではないな…とは思いました。
次はもう二度とあんな思いしたくないですけど、あれはあれでいい思い出です」
隣の夫婦が大げんか
「お互いの仕事の都合がなかなかたてられないのと、ふたりとも英語が堪能ではないとの理由で、新婚旅行は2泊3日で国内でした。見慣れた景色ではありますが、いつもよりも奮発していい宿をとり、精いっぱい楽しもう…と思っていたんです」
最後に話を伺ったCさん夫婦は、少しため息をつきながら、新婚旅行のハプニングを語ってくれました。
「私たちが泊まったのは、とある有名リゾート施設です。敷地内にプールやレストラン、アクティビティスポットなどがあり、わざわざ観光地まで車を走らせなくても楽しめるというのが魅力的でした。部屋もすっごく広くてきれいだったんです。ホテルの高層階を予約したからか、眺めも良好でした」
ロケーションのよさも相まってか、施設には家族連れやカップル、夫婦の姿が多くみられたそう。
「みんな幸せそうな顔をしていて、それぞれが思い思いに楽しんでいて。本当は海外に行ってみたかったけれど、日本という住み慣れた場所での新婚旅行も悪くないなって思いました。とっても居心地がよかったので!」
しかし、その居心地のよさは夜に突然消えてしまいます。
「夜、部屋でのんびりあすの計画を確認しながら、テレビを見て、お酒を飲んでいたんです。そしたら急に隣の部屋から壁を『ドン!』と叩かれ、私たちは飛び上がりました」
まさか、テレビの音が大きかったのだろうか。ドキドキする気持ちを抑え、Cさん夫婦はテレビの音量を下げます。
「それでも壁を叩くような音はやみませんでした。そのうち夫が、『これって壁を叩いているんじゃなくて、壁に何かが打ち付けられているような音だよね』って言い出したんです。どういう状況だよと思いつつも、小さな音量でテレビを聞いていたら、次の瞬間男の人の怒鳴り声が聞こえてきました。
何を言っているのかはわからないものの、どうやら隣の部屋で、かなり…いや想像を絶するほど激しい夫婦喧嘩をしているようだったんです。もちろん、夫婦じゃない可能性もあるんですが…ぼんやりと『離婚だ!』『お前は夫失格だ!』と言っているような声が聞こえました」
まさかの激しい夫婦げんか勃発に、思わず顔を見合わせてしまったというCさん夫婦。
よく聞けば壁のおとだけではなく、床へのどしん、どしん、という振動もあったそうです。
「これは放っておけるような事態ではないなと思い、すぐにフロントへ電話しました。10分後、隣の部屋の怒声は止んだのですが…次の日、朝食を食べに部屋を出たらばったり、隣のご夫婦に会ってしまったんです。
もちろん私たちが喧嘩の声を聞いてたかとか、フロントに連絡したかとか、断定することはできないと思います。フロア内にはほかにも部屋はあったので。
だけど…奥さんの目は真っ赤で頬は腫れており、旦那さんも唇の横を切っていました。正直言って、気まずかったですよね」
新婚旅行の初日に、とんでもないエピソードを作ってしまったようですね。
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