朝からもう暑いこの季節、家を出て10分足らずで、背中にはすでにシャツがべっとり張りついている…。そんな通勤中、ふとこう思ったことはありませんか。
- 腕にかけたジャケットを、結局一度も着ないまま一日が終わる
- 冷房の効いた社内は快適でも、外回りの15分で汗だくになる
- 「暑いのに、なぜこの格好なんだろう」と思いながら、周りを見て何も言えない
暑さで頭がぼんやりするなか、それでも「きちんとして見えるかどうか」を気にしてしまう。快適さを取れば手抜きに見えそうで、形式を守れば体力を削られる。この板挟みにモヤモヤしているのは、あなただけではありません。
今回、株式会社オンワードホールディングス コーポレートコミュニケーション室が、全国の20代〜60代の男女467名に実施した「猛暑で変わる仕事服に関する意識調査」を実施。
猛暑日の仕事服に求められる“きちんと感”の中身をランキング形式でご紹介します。読み進めるうちに、「そう、そこが気になっていたんだ」と何度もうなずく方もいるはずです。
猛暑日に“きちんと見える”要素ランキング

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「猛暑日に、仕事服が『きちんと見える』と感じる要素は何ですか」(複数選択・最大3つ)という設問の結果です。第5位から見ていきましょう。
第5位 サイズ感(31.3%)
暑い日はどうしても、ゆったりした服に手が伸びます。肌に張りつかないほうが涼しいのは事実ですから、これは自然な選択です。
ただ、大きすぎる服は「涼しい人」ではなく「だらしない人」に見えてしまうことがある。逆にぴったりしすぎれば、汗のラインが浮いて気になる。──涼しさと見え方のちょうどいい一点を、私たちは毎朝探しているのですね。
第4位 職場になじむ(34.3%)
意外に上位に来たのが、この項目でした。誰かに叱られるわけではないのに、「浮いていないか」だけはしっかり気にしている。
半袖を着るのも、ノーネクタイにするのも、まず周りを確認してから。そして誰も先に動かないので、全員が去年と同じ服装のまま夏を越していく。この「様子見の連鎖」に、心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
第3位 シワの少なさ(35.8%)
汗をかいて、電車で押されて、椅子の背もたれに寄りかかる。夏のシャツは、着ているだけでシワになっていきます。
しかもシワは、自分では気づきにくいのに、他人からはよく見える。朝はきれいだった服が、午後の打ち合わせでは疲れた印象を放っている。「形が崩れていないこと」が信頼につながるという感覚は、たしかに根強いものがあります。
第2位 涼しげに見える(37.9%)
ここが、この調査でいちばん興味深い項目かもしれません。「涼しい」ではなく「涼しげに見える」。つまり体感ではなく、見た目の話なのです。
汗を拭きながら暑そうにしている人がそばにいると、周りまで暑くなる。だから素材や色で、涼しさを“演出”する。自分の快適さのためだけでなく、相手に暑さを感じさせない配慮まで求められている──夏の身だしなみは、なかなか奥が深いのですね。
第1位 清潔感(62.3%)
そして堂々の第1位は「清潔感(62.3%)」でした。2位以下を20ポイント以上引き離す、圧倒的な結果です。
年代別に見ると、50代では79.6%に達し、年齢が上がるほど清潔感を重視する傾向がありました。「上の世代はきちんとした服装を求めるはず」と思い込んでいた方には、少し意外な結果かもしれません。
上司が見ているのは、ジャケットの有無ではなく、汗やにおい、シャツの状態だったのです。
ちなみに「フォーマルさ」を挙げた人は、わずか16.7%。私たちが一番気を遣ってきた“正装感”は、実はもう最優先ではなくなっていました。
「快適さも身だしなみの一部」6割超が実感
ここ数年で「正装感」より「清潔感」を重視するようになったと答えた人は61.0%。性別では男性66.3%、女性52.3%と、男性のほうが14.0ポイント高い結果でした。
スーツやジャケットの縛りが強かった人ほど、変化を実感しているということでしょう。
さらに「快適さを身だしなみの一部だと考えるようになった」人は65.1%。
快適さは、これまで“我慢して削るもの”でした。それが今は、整った印象をつくる条件として数えられている。この価値観の転換は、静かですが大きな変化です。
軽装への抵抗感は、半数が「減った」
「軽装で出社することへの抵抗感が減った」と答えた人は52.3%。年代別では20代が74.3%と最も高く、若い世代を中心に心理的なハードルは確実に下がっています。
とはいえ、「何でもいい」に変わったわけではありません。
今後広がると思う考え方の1位は「清潔感があれば軽装可」で48.6%。
そして「もっと選択肢が増えてほしい服」は、1位が涼しく着られる服(40.9%)、2位が軽装でもきちんと見える服(25.7%)でした。
つまり多くの人が探しているのは、ラフな服ではなく“整って見える軽装”。選びたくても、そういう服がまだ十分にない──我慢の正体は、意志の弱さではなく選択肢の少なさだったのかもしれません。
不快な仕事服が奪っているのは、集中力

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「猛暑日の仕事服が不快だと仕事中に影響がある」と答えた人は、なんと92.9%。
内訳は、次のようになりました。
- 疲れやすい(47.1%)
- 人目が気になる(43.3%)
- 集中しにくい(40.1%)
- 外出が億劫になる(32.1%)
- 印象が気になる(27.0%)
服の不快感は、暑さの問題だけで終わらないのですね。汗が気になって会議に集中できない、外出を後回しにしてしまう。
「服くらい我慢すればいい」と思っていたその我慢が、静かに仕事のパフォーマンスを削っていたわけです。


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