こんにちは。ゆうきゆうです。
あなたは、何かを始めようと思ったとき、「明日にしよう」と先延ばしにしてしまうこと、ありませんか?習慣化しようと決意したものを、3日ほどで諦めてしまうこと、ないでしょうか?今回は、そんなときのヒントになる話をします。
とある、禁煙実験
タバコを吸う被験者たちに「タバコを吸わないように意識してください」と頼んだ禁煙実験がありました。
実験開始からしばらく経った頃、喫煙率を聞くと当初と一切変わっていませんでした。それどころか、本数が増えてしまった人もいたようなのです。
別の被験者たちには、別のアプローチをしてみました。「あなたがきょう吸う本数とまったく同じ数を、これから毎日、一生吸い続けると考えてください」と伝えたのです。そして、こう続けました。
「ある日にタバコを10本吸っている人は、長期にわたって1日10本。1日1本の人は、同じく長期にわたって1本だけ吸う可能性は高いでしょう。もちろん、本数が増えることはあるかもしれません。しかし、減るのはレア。そして、きょう20本吸っている人がいつかゼロになる確率は、きょう1本だけ吸っている人より、ずっとレアです」。
つまり、「きょう1日の行動は、今後の自分の行動を左右する」と伝えたのです。その後、喫煙者たちはどうなったと思いますか?
そう、タバコの本数が激減しました。喫煙をイメージさせたり、どんな命令をするよりも「きょうの本数は、明日以降、毎日自分の習慣になる」と意識させることが何よりも重要だったのです。
「きょうたった1本増やすこと」が、「一生のうちに吸うとされる本数をさらに増やすこと」になる。そう思うと、あまりに身体に悪いと危機感を覚え、本数が減っていったんですね。