あのとき、あの人を引き止めることができたなら。その手を掴んで、引き寄せられたら。目を見て頷き、その腕に抱かれていたら。
大人になっても、恋愛にはそんな駆け引きや後悔がつきもの。思い出を胸に秘め、ふとした瞬間に甘く苦い記憶として噛みしめる。人生は、いつだって青春なのです。
今回はそんな「あのとき○○していたら(されていたら)、恋や体の関係に発展していたかも」という、きっかけのシーンを以下のメンバーに伺い、紐解いてご紹介します。
- レイ
- きっかけがあればすぐに行動し、経験人数は3ケタ。野生動物のようでありながらハンター気質を持つ20代女性。
- サエ
- ヤンキー文化が根付く関西の某県某市出身の20代女性。
- 黒田
- いつの間にか経験人数3ケタの20代男性。恋愛経験は少ない。
- ミズサワ(以下、ミズ)
- セッション経験は必ず3人と申告する20代女性。40代のおじさんが好き。今回のライターです。
やらずとも 記憶に残る あの一夜
ミズ:上手なキスの作法や、心とカラダのセッションについてなどいままで伺ってきましたが、今回は原点に立ち戻って、恋やセッションに発展する直前の駆け引きと後悔について聞かせてください。
レイ:直前の駆け引きと後悔ってことは、つまりは「こうしてたらヤレたかも」ってこと?
ミズ:直球でいうとそうなりますが、セッションだけでなく、恋に発展するきっかけを逃したと感じた瞬間…という甘ずっぱいものもほしいです。
レイ:私、こうしてたらヤレるって瞬間があればすべてヤってきたからわかんないわ。打率10割で西武の森くんもびっくりよ。
黒田:世界的な強打者ですね。
サエ:ここ数年だと、男友だちと一緒にいたとき、これ、もしかするとセッションしてたかも…って思ったことある。恋に落ちる瞬間を逃した…とハッキリ覚えてるのは、高校生のころのバイト先のおじさん店長かな。
ミズ:男友だちということは、もちろん彼氏でもないし、異性として意識もしてないって感じですか?
サエ:そうそう。大学時代のアルバイトの仲間で、フィーリングがあってふたりで飲み歩いたり、夜中突然お酒飲みに出かけたりするような仲。
『トレインスポッティング』のレントンみたいなイケメンで、坊主のときはかなりタイプだった。
レイ:レントンってイケメンだっけ?ユアン・マクレガーは確かにイケメンだけど。まぁ人の好みはそれぞれだね。
サエ:顔も悪くないし、雰囲気もあわせてイケメンよ。でも、お互い恋愛感情はまったくなかった。いや、私はなかったし、相手もない…はず。
黒田:レントンに恋愛感情がないってどこで判断したの?もしかするとサエさんのことは憎からず思ってたのかも。
サエ:うーん…いや、ないと思うんだけどね。ベロベロに酔っ払って相手の家に行ったことが何回かあるんだけど、特になにもアクションがなかったし。あと、レントンは優しくて人当たりいいから、セッションフレンズが結構いるみたいだった。
ミズ:セッションフレンズ!どこでわかったんですか?
サエ:レントンの家のベッドサイドに、大量のゴムがズラーッて置いてあって。めちゃくちゃ笑って「こんなに使う!?」って聞いたら「うるせえなぁ」って感じで返されたんだよね。
その感触で、それを私相手に用意した訳でもないし、誰かに使うゴムを見せても構わない感情の相手なんだなって思った。
レイ:そもそも好きな相手や本命なら、まぁほかにセッションする相手がいるような匂いがするアイテムは隠すよね。
サエ:それよ。そこで隠されてたら、今後の長い友情関係も変わってたのかもね。