「覆水盆に返らず」ということわざの意味をご存じでしょうか。一度してしまった失敗は取り返しがつかないという意味で広く知られており、「一度離婚してしまった夫婦の仲は元に戻らない」ということから転じたと言われています。
現代の日本は女性の社会進出が進み、離婚する夫婦も増えているようです。厚生労働省が実施している「人口動態調査」(PDF)によると、3組に1組は離婚しているとも。
今回は、株式会社FGHが全国の20代〜60代既婚男女を対象に実施した「離婚」に関するアンケート調査から、イマドキの離婚原因について探っていきます。
「身近な夫婦が離婚」は約6割
「あなたの周りで離婚は起きたことがありますか?」という質問に、6割の方が「はい」と回答しています。意外にも離婚の話題が身近にある方が多いようですね。
離婚については、こんな衝撃的なエピソードも…。
- 「少し早く帰宅したら旦那が知らない女性とベッドで寝ていて、修羅場に…」(岐阜県/30代/女性)
- 「旦那が病気を理由に働かずに引きこもって、アイドルの画像集めに夢中になったので離婚」(兵庫県/30代/女性)
- 「知り合いの旦那がギャンブル依存症になり、奥さんに内緒で借金&会社のお金を横領」(愛知県/30代/女性)
- 「娘の旦那がDV・浮気で離婚調停中です」(兵庫県/60代/男性)
まるでドラマや漫画の中で見かけるような出来事ですよね。どれも自分や家族が当事者だったら…と考えると、身の毛がよだつようなエピソードです。
気になる離婚の「原因」は?
6割の夫婦が離婚の話題を身近に感じていることが判明しましたが、一体何が理由で離婚してしまうのでしょうか?
「離婚の理由で一番関係すると思うものを教えてください」という質問に対しては、「価値観の不一致(51.2%)」と回答した方の割合が最も多く、次いで「不倫・浮気(23.7%)」「お金の使い方(9.0%)」「虐待や暴力(6.9%)」「生活スタイル(6.3%)」と続きました。
結婚当初はうまくいっていたものの、一緒に過ごすうちに徐々に相手との価値観にズレが生じ、離婚に至るケースが多いようですね。
離婚理由を示す「○○離婚」、いくつ知ってる?
「熟年離婚」や「成田離婚」といった言葉を、マスメディアを通じて耳にしたことがある方もいるかもしれません。
最近では、この2つ以外にも離婚理由を表し、「○○離婚」という呼ばれ方をされているものがあるようです。では、いま何種類の呼び方があり、何が一番よく知られているのでしょうか。
やはり「熟年離婚(77.0%)」と回答した方がもっとも多く、次いで「成田離婚(61.2%)」「マザコン離婚(32.9%)」「ペーパー離婚(8.6%)」「投資離婚(4.1%)」と続きました。
長い結婚生活の末に離婚する熟年離婚や、旅行中に価値観の不一致が原因で帰国後離婚する成田離婚などは、半数以上の人が知っているようで、もはや市民権を得ていると言ってもいいかもしれません。
でも上の表中には、聞き慣れない言葉もありませんか?特に聞き慣れないと感じるのが、「投資離婚」ではないでしょうか。