焦りグセ、責めグセの改善を…!
Sさんは「ほめ日記」を書いているのですね。
でもミスをするなど、評価が下がるようなことをやってしまうと、マイナス感情がどっと湧いてきて、自分を責め、否定してしまう──ということのようですね。
それでも、あふれてくるマイナス感情を切り替えようと、「ほめ」を100以上書くと決めたあなたは、賢明で頼もしいですよ。
実際、「ほめ日記」を継続していくと、たとえマイナスの出来事を引き起こしたとしても、すぐに次のやるべきことに向き合い、手を打ち、自分を責めずに事を運べるようになります。
しかし、「ほめ日記」を書いているからと言って、すぐに誰でもそうなるわけではありません。
そこで、改善策が必要になるわけですね。
その前に、単純ミスをくり返す人の多くは、自己否定感が強かったり、焦りグセ、緊張グセがあったりするように思います。この点を自己確認してみましょう。
あなたは「ほめ日記」を書いているので、日頃は明るく穏やかにお過ごしなのだと思いますが、ミスをしたときは仕事中に焦っていませんでしたか。
あるいは、何か心に引っ掛かるネガティブなことが、そのころ起きていませんでしたか。
一般的に、焦ったり慌てたりしているとき、私たちはどこかにぶつかってみたり、転んでみたり、壊してみたり…何かドジをしてしまいますよね。
仕事でもそれと同じで、集中しているようでも、瞬間的に意識がどこかに飛んでミスをしたり、目の前のものを見ているつもりでも見逃したりしてしまいがちなのです。
これは脳内のホルモン伝達物質(ノルアドレナリン)の分泌のバランスが崩れることが原因しているようです。ネガティブなことが心に引っ掛かっているときも同様です。