「家事の分担」は、現代の夫婦にとって悩ましい問題のひとつではないでしょうか。
共働きで家庭を回すことが当たり前になったいま、「家事は妻だけがやる」というスタイルは現実的なものではなくなってきています。
とはいえ、「共働きなのだから家事はふたりでやろう」ということになってはいても、実際には妻である女性に負担がかかるシーンが多く、モヤモヤを感じているかたもいるかもしれません。
ゼネラルリサーチ株式会社が20~50代までの共働き夫婦1,102人を対象に実施した、「家事に関するアンケート調査」から共働き夫婦の家事のリアルについて見ていきましょう。
妻は工夫する家事、夫はわかりやすい家事
家庭のなかでどの家事を担当しているか?という問いに対し、男性は「風呂掃除」「ゴミ出し」と回答した人が7割前後。一方、女性は「料理」「洗濯」が8割弱という結果になりました。家計管理も、女性の割合が約6割となっています。
このアンケートからは、工夫や計画が必要な家事は妻が、やるべきことが決まっていて成果が見えやすい家事は夫が担当している傾向が強いことがうかがえます。ただし、「家事は分担しているが決まった担当はない」というケースもあるでしょう。
「見えない家事」は妻のほうがやっている?
日常的に担当している家事以外でやっている家事は何かという質問に対し、男性は「ペットの散歩」や「日曜大工」など、こちらも目に見えやすいものが挙げられました。また女性は「水回りの掃除」や「お金の管理」など、こまごまとした家事が挙がっています。
こちらで注目したいのが回答率。男性の回答率と女性の回答率には、10%以上の差がついています。
キッチンの排水溝を掃除する、収入を生活費や貯金などに費目を分ける、子どもが園や学校で使うものを準備する…などのいわゆる“見えない家事”は、そもそも夫がその家事の存在や必要性に気づけていないということもありそうです。