生活を送るためにも、最優先しなければならない「仕事」。しかし、豊かな人生を送るという観点においては、恋愛も外せない要素だといえます。
仕事と恋愛のバランスを取ることはむずかしく、悩むことも多々ありますよね。
今回、婚活事業を展開する「株式会社IBJ」が、20歳~49歳の独身男女約700人に対して「働き方改革と恋愛」についての意識調査を実施しました。
結婚も視野に入れている独身の男女のリアルな声をチェックしてみましょう。
男女ともに8割が、仕事よりもプライベートを優先した働き方をしたい
「ワークライフバランスは取れていますか?」という質問では、バランスが「とれている」と回答した方が約6割、「とれていない」と回答した方が約4割に。
「とれている」と考える方が半数を超えているのは、働き方改革の効果かもしれません。
実際、どれくらいの残業時間であればワークライフバランスがとれるのでしょうか。
「マイワークライフバランスがとれる残業時間は?」という質問では、女性は「~5時間 – 105人」「~10時間 – 98人」がボリュームゾーンとなりました。
しかし、男性は「~30時間 – 124人」「~15時間 – 87人」がボリュームゾーンと、女性よりも残業時間を多く見積もる方が多数となる傾向に。
なぜ、残業を免れることができないのでしょうか。
残業する理由として、「仕事が終わらない/人手が足りない」が581人と最も多い結果に。
「早く成長したい – 110人」と前向きな意見に対し、「帰りにくい雰囲気 – 133人」と、帰ることへの後ろめたさを感じる人も一定数いることがわかります。
仕事が人生の主軸を占めている男性にとって、男女の働き方が同等となりつつある今も、まだまだ一切、手を抜けないという状況なのかもしれません。
4月から施工された「働き方改革」の気運の高まりにより「自分の働き方に変化がありましたか?」という質問では「変化あり」と回答した方が約3割、「変化なし」と回答した方が約7割となっています。
働き方改革と共に独自の業務施策を行う企業も増える中、直接的に影響を感じられる方はまだ少数派のよう。
会社としてずっと続いてきた習慣を変化させるのは、なかなか至難の技なのかもしれません。
仕事と恋愛の結びつきに関して「仕事が恋愛の足かせとなった経験は」という質問では、約4割の方が「経験あり」と回答しました。
理由として「連勤が続きやっと休みが取れたら体調を崩し、相手と連絡が取れなくなった。(30代・女性)」
「時間がない。会っても常に疲れていて好きな人とも楽しめない。(20代・女性)」
「土日に仕事がある事に、理解を得てもらえない。(30代・男性)」
「突然の休日出勤などあり、予定が組めなかった。仕事で時間が取れない。(30代・男性)」など、仕方ない理由がほとんどに。
中には「自分の興味関心がほぼ仕事にしかなく、全く恋愛など優先順位が低くなっていたので。(30代・男性)」と、そもそも恋愛モードではない人生を送っている方も。
長時間労働や休暇等のすれ違いだけでなく、人生の優先順位などからも恋愛に与える影響は大きいようです。
「仕事とプライベート、どちらを優先した働き方をしたい?」という質問では、男女ともに約8割の方が「プライベート」と回答。
仕事とプライベートのバランスは大切ですが、どちらかというとプライベートの生活時間を優先した働き方が好まれているようです。
好きなことを仕事にできる方は少数派な上、仕事にできたとしても日常化すると好きなことすらも「仕事」として億劫になってしまったりするもの。
両方のバランスをしっかり取れているというのが理想なのかもしれません。
「残業時間が削減されたら何をする時間に充てたいですか?」という質問では、「趣味・娯楽」に充てたいと考える方が最も多くなりました。
2番目に多かった回答は男女で異なり、男性が「出会い探し・婚活 – 215人」に対し、女性は「休息・睡眠 – 220人」となりました。
一般的に「結婚したい!」「恋人がほしい!」という考えが強そうなのは女性…というイメージが強くなっている中、意外な結果となったこの質問。実は男性も恋愛や結婚に積極的な人が多いのだといえます。
「残業時間が削減されたら誰と過ごす時間に充てたいですか?」という質問では、余暇をどなたと過ごしたいかについて「恋人」が最も多く、男女合わせて全体の5割以上(54.4%)という結果に。
続いて「1人」「友人」「家族」「同僚」と続きました。やはり、大好きな人と過ごす休日を幸せと感じる人が1番多いようです。
4月1日から施工された働き方改革法で「残業時間の制限」や「有給休暇取得の義務化」等が定められましたが、これによりワークライフバランスが改善された方も多いのではないでしょうか。
働きやすい環境が整うことでプライベートの充実につながり、「恋愛」を「結婚」へと発展させるポイントになりそうです。