「セクシャルマイノリティの割合は約5〜8%、40人クラスであれば2〜3人くらいいる」
そう聞いて、みなさんはどのような感想を抱きますか?
えっ、そんなに高い割合なの?と驚く方もいるかもしれません。
多様性が叫ばれる現代においてもまだ、セクシャルマイノリティへの理解が進んでいるとは言い難いのが現状。
特に幼稚園や小中学校に通う子どもたちが「多様な性」について知る機会は、まだほとんど設けられてはいないようです。
しかし「20人に約1人」とも言われるセクシャルマイノリティへの理解は、今後ますます多様化していく社会において、子どもたちにしっかりと伝えていきたいものですよね。
「多様な価値観を受け入れられる子どもに育ってほしい」。そんな願いを持つパパ・ママにおすすめしたい絵本があります。
2019年3月に岩崎書店から発売された、LGBT理解と多様な家族のあり方を描いた絵本『マチルダとふたりのパパ』です。
マチルダにはパパがふたり
パールの学校に、新しいお友達が転校してきた。
名前はマチルダ。
足が速くて、高い木に登れて、どろんこ遊びが大好きで。
いろんなところがそっくりなふたりは、すぐになかよしに。
だけど、あれ?マチルダ、昨日とお父さんが違う?
ふしぎに思ったパールが、マチルダに聞くと
「うちは おとうさんが ふたりなの。ふたりは、とっても なかよしなんだ。おとうさんが ひとりに おかあさんがひとりじゃない かぞくも あるんだよ」
ある日、パールはマチルダのふたりのお父さんから、夕ごはんに招待されました。
どんなすてきな暮らしをしているのかな?
お父さんがふたりなら、楽しさも2倍かな?夕ごはんはおかしかも?パールは思いをめぐらせます。
ところが、マチルダのおうちに行ってみると…?