うちとはちょっと違うけど、それがマチルダの家族
「同性婚のおうちはクールかも」というパールの予想は外れ、マチルダの家族が自分のうちと変わらないことを知ります。
同性の両親を持つマチルダとの出会いで、「家族のかたちは様々で、違いはあるけれど、大切なことは同じ」ということに気づくパール。
家族の多様なあり方、同性婚、LGBT理解をわかりやすく伝える絵本
この絵本が伝えているのは、異性でも同性でも、結婚や家庭のあり方はもちろん、生活全般、なにも変わらないということ。
LGBTを特別視せず、ごく当たり前に、ひとつの家族であると知ってほしいというメッセージが込められています。
日本では、同性婚が認められないのは憲法が定める結婚の自由や法の下の平等に反するとして、2019年2月14日、全国13組の同性カップルが一斉提訴しました。
同性婚の可否はもとより、多くの人が自由に生きられる社会になるかどうかに大きな注目が集まっています。
多様な家族のかたちを自然に認め合える。この絵本は、そのきっかけづくりになることでしょう。
みなさんのお子さんに、「違いを認めあえるココロ」というギフトをプレゼントしてあげてはいかがでしょうか。
●書籍情報
- 書名:『マチルダとふたりのパパ』
- メル・エリオット さく/三辺律子 やく
- 定価:本体1500円+税
- 対象年齢:5、6歳~小学校中学年
- 岩崎書店
●作者紹介
- メル・エリオット 作・絵
Mel Elliott(メル・エリオット)英国在住。
2007年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業。
広告制作を経て、大人向けのぬりえなど、大好きなポップ・カルチャーとイラストの才能を活かし、自分の心に響くものを作り続けている。
- 三辺律子(さんべ・りつこ) 訳
東京在住。英米文学翻訳家。
主な訳書に『おじゃまなクマのおいだしかた』(岩崎書店)、『龍のすむ家』シリーズ(竹書房)、『だれも知らないサンタのひみつ』(あすなろ書房)、『パディントン、映画に出る』(WAVE出版)、『ルイスと不思議の時計』(静山社)など。共著に『13歳からの絵本ガイド』(西村書店)など。
- source:PR TIMES、認定特定非営利活動法人 ReBit「多様な性に関する授業がもたらす教育効果の調査報告」
- image by:Unsplash
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