あい【愛】
親兄弟のいつくしみ合う心。広く、人間や生物への思いやり。男女間の、相手を慕う情。恋。かわいがること。大切にすること。(広辞苑より引用)
このように「愛」には、さまざまな形や意味があります。解釈も、人によってさまざまでしょう。そこできょうは、「愛って何?」という壮大なテーマから、長続きする恋の秘訣へと話を辿ります。
これは、恋人だけでなく、夫婦でも、職場の人でも、家族でも、あらゆる人間関係に活用できる話なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
愛って何だ?
私は、愛というのは、「全員が満たされている状態または行為」のことだと思っています。「見返りを求めないのが愛」なんてよく聞きますが、少し犠牲的な響きがしますよね。
「見返りを求めたらいけない」と自分に言い聞かせているうちに、だんだん苦しくなって、関係そのものをやめてしまいたくなる。結果的に、長続きしない愛になってしまう。
なので、私が思う「愛」というのは、どちらか片方ではなく、関係者もれなく「全員」が満たされている状態だと思うのです。
恋愛であれば、あなたも彼も満たされている。あなたも満たされているから、見返りを求める必要がない。好きだから「彼に返信してほしい」と思うけど、「そういえば今週は仕事が佳境だっていってたなぁ」と思い出して、「私が」彼の邪魔をしたくないという気持ちにコミットする。
そうして、こちらからメールを送るのを控えるようになるのです。…そんなの綺麗ごと過ぎる?こんなのできない?いやいや、自己肯定感が高まれば、自然とできるはずですよ。
自分で自分を満たす癖を身につける
「愛=全員が満たされている状態」にするためには、まずは自分が満たされないといけません。
悲しいきもち、苦しいきもち、何か足りないきもちのまま、誰かと愛を築こうとすると、相手に満たしてもらおうとしてしまいがち。自分が満たされていないことに気づかず、相手も自分に満たしてもらいたいだろうと思い込むのです。
そうすると、相手が喜ぶこと、相手を満たすことばかりに目がいって、相手を優先し過ぎる。そして、あっという間に苦しい「他人軸」に陥ってしまいます。
他人軸になってしまっているときは、自分の幸せが相手次第で決まってしまう状態。彼から返信あれば天にも昇る気持ちだけど、返信がなければ地獄…それだとつらいですよね。
だから、自分軸を取り戻しましょう。相手のことは一旦置いておいて、まずは自分。自分が何をしたいのか。自分はどうやったら満たされるか。自分がウキウキすることは何なのか。自分を笑顔にするにはどうしたらいいか。それを見つけた後、相手のことを考えましょう!
そのころには自分が満たされているから、相手に満たしてもらおうとなんてしなくなります。純粋に自分がしたい、相手が喜ぶことをしてあげられるようになっているのです。
この「自分がしたい」というところがミソ。自分がしたいことだから、行動した時点で満たされています。LINEでいえば、自分から送った時点で幸せ。自分も嬉しいし、相手の見返りもいらない。これが、私が思う愛のカタチです。
不思議なことに、こうして行動した方が何らかの「お返し」をもらえることが多い。「見返りはいらない!」と行動したら、返ってくる。それはやっぱり、人にいわれるより自発的にやった方が気持ち良いからでしょうね。
「絶対返信してね!」というLINEより、返信してもしなくても良い内容の方が自由で軽やかなもの。ちなみに、隠していても「返信してほしい」という切なる思いは、割と相手に伝わっちゃってます。
「この言葉がいけないのかな」「どんな文章だったら良いのか…」と悩んだり、検索するくらいだったら、思いきって自分を満たす方に舵をきってください。恋愛も、急がば回れ。この方が、実は近道だったりするのです。