あなたは、子どもに対してすぐにイライラがみがみしてしまったり、怒鳴ってしまったり、つい手をあげそうになってしまって、悩んだことはありませんか?
告白すると…実は私はそうなってしまったことがあるのです。
子どものことを考えて注意しているのに…
長男がまだ4歳や5歳のころがピークだったかもしれません。いうことを全然聞いてくれなくて、悲しかったし、無性に腹も立った。
なんであなたのためにいっているのに、いうことをきいてくれないの?どうして間違ったことばかりするの?ご飯のこと、生活マナーのこと、あれやこれやと気になって、気がつけばいつも指示やダメ出しをしてコントロールしていました。
怒って子どもがだんまりしても、責める言葉が次から次へとあふれ出ました。傷つけていることに途中で気づいても、どうしても止められなかった。最後までいい切って、正しさを示したかった。導いてあげたかった。ふりかえってみると、子どもを所有物のように見てしまっていたんだと思います。
自分と子どもは別の人間
そんな私も、ありのままの完璧ではない自分を受け入れることで、だんだん変わっていくことができました。たとえば「自分と我が子は別の人間だ」という、境界線のようなものを意識できるようになりました。
すると、私の考えがすべて正しいわけではなく「子どもはいま、何を感じていたのか」と考えられるようになった。ときには、尊重することもできるようになったのです。
境界線をひいて子どもの話を素直に聞くことができるようになったので、マウンティングをとる「上下関係」ではなく、我が子のコーチとして「横の関係」になれた。味方として、話を聞けるようになりました。
それができたことは、私たち親子にとって結構大きなことでした。長男が中学生になったいま、時間をかけて築いてきたこの信頼関係が、私たち親子を支えてくれている気がします。