人は毒を持っている
よく「毒を吐く」とか「毒づく」なんて表現がありますが、文字通り、人という生物は毒を吐くことができるんですよ。「ギャーギャー」と怒鳴り散らしたり、人を罵倒したり、嫌味をいったり、怒りを物や人にぶつける。
実際にそういった空気の職場や環境にずっといると、早死にしたり、目が悪くなったり、ハゲたりすることがあるといわれています。我慢し続けたら強烈に老けることもあるそうです。家庭のなかで毒が蔓延すると、子どもが病気になったりね。
しかもこの毒は伝染することがあり、受けた毒を今度は自分が違うところで吐き出したり、ため息という猛毒に変えてまき散らすことがあります。
この「ため息」も、人を罵倒したりするのと同じくらいの毒素があるので、つきかけたら深呼吸に変えていくことがオススメです。ため息に関しては、少しずつの意識でめちゃくちゃ変わります。事実、私は10年以上、ため息というものをついておりません。
「じゃあ、この受けた毒はどうすればいいの!」と思う方もいるでしょう。受けなければいいのです。毒は受け取ったらダメなのです。
「なんなの?あの人、またあんなに怒りをまき散らして!」「あの人のため息、ホントうっとおしいわ!はぁ」と、受け取ったらダメなのです。完全にスルーしてください。
あなたが受け取らなかったら、その毒は吐いた本人に戻っていくわけですから。それでいいのです。吐かれた毒を受け取ってしまうから、また吐いてくるわけです。そして、自分もどこかで毒を吐いてしまうのです。
これを断ち切るには、我慢するのではなく、スルーして返してあげたらいい。その対応が、その人に対する愛でもあるのです。だって、そのままいくと、毒を吐き続ける人になってしまうから。
そして、できるかぎり自分の口からは、いい言葉を出すようにするといい。人間は毒を出すこともできるけれど、治癒することや、元気にすることや、笑わすこともできるのだから。
夫婦関係、親子関係、社内関係…さまざまなところで思い出して伝え方を変えたり、自分から行動を変えたりして豊かな関係を築いていきましょう。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。