相手に「気持ちを察する」を求めない
「阿吽(あ・うん)の呼吸や、空気で察する」文化が色濃く残る日本。「なんか機嫌が悪いなぁ〜」と相手の気分を察して行動できるのが日本人のよいところだと思いますが、外国人にはこのお作法は通用しません。
「発言なきこと、承認の余地なし」傾向が強い海外文化では「本当はこうしてほしかった!」「どうしてそんな発言ができるのかわからない」などの怒りを、内に秘めてしまいがちな日本人女性の心理が理解できません。
なぜなら、彼らの教育・文化のなかには「何事も話し合い、ベストな道を選択する」という土台があるからです。初等教育よりディベートやエッセイを課され、自身の考えをアウトプットする習慣が身についている背景からも納得できる思考回路です。
争いごとを避けてなるべく穏便に事を済ませようとしたがる“ザ・日本文化女子”である筆者は、彼との意見が合わなくなった際に「私がここで目をつぶれば喧嘩にもならないしきっとうまくいく、いま喧嘩になってもめんどくさいしな…」と文句を我慢しては、ふとした出来事で蓄積してきた想いを爆発させてきました。
悪い彼:彼女の言葉をそのまま信じ、内心を察することなく行動してしまう
悪い彼女:ダメなのに「大丈夫」と言い張り、本心を後出しで告白する
ふと気づかれたかもしれませんが、この関係性は日本人同士でも見受けられる「コミュニケーションのズレ」ですよね。特に付き合いたてのカップルに多い問題です。
日本人同士であれば「我慢強い彼女だな」で終わるところかもしれませんが、国際恋愛で同じ状況に陥ると「嫌な事をイヤと言わないのは、これ以上関係を深めたくないの?」と彼が思い始めてしまうリスクがあります。
この問題を修復していかないと、一緒にいるのにすれ違いの時間ばかりが過ぎていく要因に…。
すれ違い抑止に効果的な2つの方法
コミュニケーション方法を円滑にするためには、「遠慮しがちな性格である事を告白する」「素直になる」この2つが効果的。これが出来るようになると、彼と過ごすのがラクになります。
「感情を比較的に表へ出さない日本文化に慣れてしまっているけれど、もっとあなたと関係を深めたいから、なるべく意見を伝えるね。けど素直になれないときもあるかも…」という風にあらかじめ伝えておけば、彼の理解も深まるうえ、喧嘩の際も前提に沿って行動できるかも。
また、イライラを貯めないためにも「素直になる」は重要ポイント。イヤなこと、理解ができないことはしっかりと伝えて、お互いの理解を深めましょう。
ただ気をつけてほしいのは、わがままになってはいけないということです。優しい性格を持つ外国人の彼に甘えずに、気持ちを伝えるときには相手を敬う気持ちを忘れずに。