女性の場合は結婚や出産などをきっかけに、ライフスタイルや価値観などに変化が出やすいもの。その結果、なかには自分と他人の環境を勝手にくらべたりうらやんだりし、マウントを取るような発言をして周囲にストレスを感じさせてしまうかたもいるようです。
今回は、女性同士の関係性でありがちなマウント発言の事例と、その対策方法をご紹介します。
ケース1.地元に住む同級生からの嫉妬
A子は高校卒業後、のどかな環境の地元を離れて東京の大学へ進学。卒業後は都内の企業に勤めています。先日30歳になったA子は独身。恋愛や趣味を楽しみ、SNSには、おしゃれなレストランや話題のスポットに出かけた様子をアップしていました。
そんなA子の幼稚園から高校までの幼なじみであるB子は、高校卒業後は地元の企業に就職して数年間働き、20代前半で職場結婚。実家から近い場所に一軒家を建て、現在は幼い2人の子育てをしています。
あるとき、A子のSNSを見つけたB子から、久しぶりに連絡が来るように。A子がSNSに写真を載せるたびに、B子からはことあるごとに「子どもがいないと気楽でいいね(笑)」「A子、なんでまだ独身なの?もったいない〜!」などのコメントを書き込まれるようになってしまい、不愉快に感じているそうです。
どうやって対処する?
なかには「生まれ育った場所から出ずにそこで暮らしつづける」ことが当たり前で、それ以外の選択肢を考えたことがないという人もいます。また「女性は早く結婚して子どもを数人産むのが普通」などの古い考えが、まだ根強く残る人もいるでしょう。
でも、そのような選択をしない人ももちろん多くいますよね。さまざまな地域から人が集まってくる都心部には多様な人が暮らしています。
そのため地方とくらべると干渉されることが少なかったり、めずらしい価値観やライフスタイルでも比較的受け入れられやすかったりする土壌もある印象です。結婚や出産をしていない女性もいますし、令和の時代において、独身であることをめずらしがられることも少ないでしょう。
ずっと地元にいるB子からしてみると、A子が華やかな日々をおくっているように見えて妬ましくなってしまっていたり、自分が選んだ生活を平凡に感じていて、コンプレックスを持っている可能性も考えられます。
実際には、B子のように結婚して子どもがおり、若くして持ち家に住んでいるという環境は、別の立場の人から見るとうらやましく感じる要素でもあります。しかし、B子はそれに気がついていないのかもしれません。
いくら学生時代に親しかった同級生でも、卒業後はそれぞれの人生を歩み環境が変われば、考え方や生き方も大きく異なります。ある程度の年齢になると、相手を変えようとしてもむずかしいこともあるでしょう。苦痛に感じる場合は無理せず相手のSNSをブロックしたりして、距離を取ることをおすすめします。